セリエA第12節を終えて、5勝2分5敗の成績で10位につけるラツィオ。昨シーズンに2位の快進撃を見せたマウリツィオ・サッリのチームは、中断明けに続く格下との対戦において着実にポイントを獲得し、上位への浮上を目指す。
そんな中、日本時間25日に予定されているセリエA第13節のサレルニターナ戦では、背番号10番のルイス・アルベルトが累積により出場停止。マティアス・ベシーノも負傷離脱中とあり、ラツィオの中盤は手薄となっている。こうした状況から、腰痛から回復したとみられる鎌田が、スペイン人MFの代役として左インサイドハーフで約2カ月ぶりとなるリーグ戦先発を果たすことが有力視されている。
イタリア紙『Il Tempo』は24日、「バンザイ、カマダ」と日本代表MFの復帰を歓迎。『Corriere dello Sport』も鎌田に言及し、「日本代表のミャンマー戦でゴールを決めて士気を高めて帰還した。サレルノでプレーすることを待ち望んでいるはずだ」と綴った。
また、かつてセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのポジションだった右IHで先発予定のマテオ・ゲンドゥージとの組み合わせにも注目。「ゲンドゥージとカマダがルイスとセルゲイの役割を担う。もし(ニコロ)ロヴェッラもプレーすれば、中盤のトリオは、真新しい今夏の補強の賜物となるだろう」と述べ、「初めてとなるゲンドゥージとカマダの同時先発」に期待を寄せた。
序列で転落の鎌田が実力を示すチャンスに
さらにイタリアメディア『ANSA』も、9月16日のユヴェントス戦以来となるセリエAでの先発のチャンスが巡ってきた鎌田に触れ、「サッリは中盤でカマダを試合開始から起用するはずだ」と予想。「日本人選手は、開幕直後にレギュラーを務めていたが、直近の3試合でわずか51分しか出場時間を与えられておらず、指揮官の序列で転落してしまった」とポジション争いで苦戦している状況を伝えた。しかしサレルニターナ戦は「元フランクフルトの選手にとって、ゲンドゥージとロヴェッラと構成する中盤で実力を示すチャンス」とし、鎌田のピッチでのアピールを注視している。
ラツィオで“ミリンコヴィッチの後継者”として迎え入れられたものの、一転して厳しい状況が続く27歳の日本代表MFの動向には、ラツィオOBで『DAZN(ダゾーン)イタリア』で解説者を務めるマルコ・パローロ氏も注目している。
チェゼーナ時代に長友佑都の同僚でもあった元イタリア代表MFは、イタリア紙『Corriere della Sera』のインタビューで鎌田の重要性を指摘。適性ポジションを「左IH」としつつ、「良いタイミングの飛び出しがあり、より簡単にゴールまで持っていくことができるMFだ。ラツィオがクオリティの飛躍をするためには、カマダが必要だ」などと主張した。
放送・配信予定
- サレルニターナ vs ラツィオ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年11月25日(土)日本時間23:00
- 解説:川勝良一 実況:八塚浩
- 会場:スタディオ・アレーキ
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