首位のヴィッセル神戸と勝ち点「2」差で追う2位の横浜F・マリノス。今節、優勝争いをしている2チームのうち、先に試合を行ったのは横浜FMだった。
フライデーナイトにアルビレックス新潟と対戦した横浜FMは、序盤からゲームの主導権を握りつつ攻撃を展開していく。ただ、12分のヤン・マテウスのチャンスシーンや終了間際のアンデルソン・ロペスのヘディングシュートは、どちらも新潟の小島亨介がビッグセーブ。相手GKの活躍もありなかなかゴールを奪えないまま前半をスコアレスで折り返した。
後半も横浜FMが敵陣へ押し込む時間が続いたが、63分のナム・テヒのコースを狙ったシュートはポストに嫌われてゴールならず。勝ち点3だけを目指して最後まで果敢に攻め続けた横浜FMだったが、結局最後までゴールネットを揺らせないままゲーム終了のホイッスルを聞いた。ここで横浜FMが痛恨のドローとなったことで、神戸が”勝てば優勝”という条件を得て試合へと向かうことになった。
横浜FMの結果を知った上で翌日の試合に臨んだ神戸は、ホームで名古屋グランパスと対戦。勝てば悲願のリーグ制覇が決まるとあって、立ち上がりからアグレッシブな攻撃を繰り出していく。すると12分、大迫勇也のラストパスに抜け出した井出遥也が見事なシュートを沈めて幸先よく先制点を奪うと、その2分後には左サイドに流れた大迫のクロスに武藤嘉紀が右足で合わせて早い時間に2点を奪うことに成功した。
一方、名古屋の反撃は30分。藤井陽也が頭で跳ね返したクリアボールが前線で待っていたキャスパー・ユンカーへ繋がると、最後は体勢を崩しながらもうまく左足を合わせてゴールイン。どうにか1点を返して前半を折り返すことになった。
一進一退の攻防が続いた後半は、試合終盤にかけて再び名古屋が攻勢を強める。終盤には途中出場の前田直輝がボレーで狙うが、これはバーに直撃。なんとか失点を避けることができた。こうなると神戸は最後まで体を張った守備でリードを死守。そして、そのまま試合終了の時を迎え、創設29年目にしてクラブ初のJ1王者に輝いた。
残留争いでは最下位の横浜FCと17位の湘南ベルマーレが直接対決が行われた。
この一戦に勝利すれば降格圏を抜け出せる横浜FCは、立ち上がりから攻勢をかけて相手陣内に攻め入っていく。しかし、35分にはユーリ・ララのヘディングシュートや後半の立ち上がりに訪れたカプリーニのチャンスはどちらもゴールネットを揺らすことができず。ジリジリとした時間が続いていく。
そんな状況に終止符を打ったのは湘南だった。勝てば残留が決まる湘南は49分、池田昌生の強烈なミドルシュートをGKが弾くと、このこぼれ球に反応したのは大岩一貴。冷静にゴール隅に流し込み、待望の先制点を奪うことに成功した。
これで後がなくなった横浜FCは、前線へ積極的にハイボールを送ってパワープレーも試みる。だが、あと一歩のところでゴールを奪えずに試合終了。湘南が残留を決めた一方、横浜FCは痛恨の黒星により得失点差こそ離れているがサガン鳥栖と引き分けた柏レイソルとの一騎打ちとなった。
■J1リーグ第33節 結果
川崎F 3-0 鹿島
横浜FM 0-0 新潟
浦和 2-3 福岡
柏 2-2 鳥栖
FC東京 1-3 札幌
横浜FC 0-1 湘南
C大阪 0-1 京都
神戸 2-1 名古屋
広島 3-0 G大阪
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