昨シーズンはセリエA2位の好成績を収めたものの、今シーズンは開幕戦から格下に2連敗し、大きく出遅れたラツィオ。その後、新戦力の適応も進んで徐々に順位を浮上させたが、最下位のサレルニターナに敗れるなど直近のリーグ戦3試合で勝利から見放され、再び成績不振に陥った。
ラツィオは指揮官マウリツィオ・サッリの辞任や解任の可能性が囁かれる中、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)グループE第5節で古橋亨梧らを擁するセルティックと対戦。リーグ戦とは対照的に2-0と勝利して決勝トーナメント出場を決めた。
そんな中、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は、イタリア下院議会を訪れた際にインタビューに応じ、渦中の指揮官の去就に触れた。イタリア紙『Corriere dello Sport』が29日、伝えている。これまでに今夏の補強や起用法を巡ってサッリとの対立も報じられたラツィオ会長だが、指揮官の続投を支持する意向を示した。
「サッリの進退が議論されているか? いつそんなことに? サッリが進退を問われたことは一度もない。目標を達成するためには、チームやクラブが一丸となって取り組んでいかなければならない。共通の目標を達成するための穏やかな環境や協力的な雰囲気を作り出すには、道具係からドクターに至るまで一人ひとりが重要になる」
「セルティック戦の結果自体はもちろんうれしいが、チームは生き生きとして結束し、決意が感じられ、闘志があった。これが私の望んでいたことだ。サレルニターナ戦の敗戦は、福音書の一節のようなものだ。つまり転んでも再び立ち上がることが大切だ」
「UCLの勝利は、このチームに良い成績を収めるための条件があることを示すものになった。意思や決意、謙虚で結束したチームスピリットと闘志があれば、結果を残すことができるはずだ」
会長が指揮官の続投を支持した一方、今シーズンからラツィオでプレーするMF鎌田大地は、不動の10番ルイス・アルベルトやマテオ・ゲンドゥージらの壁に阻まれ、中盤のポジション争いで逆境が続く。セリエA前節のサレルニターナ戦では、約2カ月ぶりとなるリーグ戦先発を果たしたが爪痕を残せず、セルティック戦も数分間のプレーにとどまっている。
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