2019年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)からユヴェントスに加入し、トリノで5年目のシーズンを送るアドリアン・ラビオ。マッシミリアーノ・アッレグリ指揮下の主軸として活躍するフランス代表MFが、『ダゾーン・イタリア』の特番「DAZN Heroes」に登場した。ラビオはまず、指揮官アッレグリとの出会いを振り返った。
「僕はユーヴェへやって来る前のシーズンにアッレグリに会っている。僕の獲得を望んでくれたのは彼だったんだ。だが僕がサインした時、彼はすでにチームを去った後だった。後任の(マウリツィオ)サッリは最初、僕を起用してくれず、ユヴェントスはあらゆる手を尽くして僕を獲得したのに、その状況が理解できなかった」
「アッレグリと再会した時は、すぐにフィーリングが生まれたよ。監督のメンタリティは知っている。彼が僕らに何を求めているのかを分かっているし、彼の勝者のアプローチには賛同している。アッレグリの下では継続性を示すことができ、彼と一緒に大きく成長できた」
「シーズン中はかなり話し合いを行い、監督はメッセージもよく送ってくる。僕が休暇の時までもね。監督が試合終了間際に怒っている時は、その姿がピッチから見えるが、これも監督の良い所だと思っている。試合に徹底的に向き合い、最後まで勝負に集中しようとしているのだからね」
(C)Getty Images
勝者アッレグリの下、スクデット奪還は?
セリエA第13節終了時点で30ポイントを獲得し、首位インテルと2ポイント差でスクデット争いを繰り広げるユヴェントス。今シーズンは欧州カップ戦への出場がないため、優勝候補の一角とされるが、ラビオが自身の見解を示した。
「僕は3日おきに試合をすることに慣れていた。今シーズンは、試合を準備するのに1週間かけられるが、いったん切り替えることになるので、もしかしたら集中し直すのは、より難しいことかもしれない」
「スクデットに関しては、今後、何が起きるのかを見守っていきたい。アッレグリは勝者のメンタリティを持っていて、毎日のように、あらゆる試合において、そのメンタリティを実践している。だからこそ彼は偉大な指揮官なのだろう」
「僕自身は、試合の後で自分のミスを確認するために、常にプレーを見直すようにしている。それから他のチームの試合も見て、僕らの対戦相手となる選手たち、特に中盤を観察するようにしているんだ」
“反逆者”ラビオの真相
さらにラビオは、パリ・サンジェルマン(PSG)時代を振り返り、現レアル・マドリード指揮官のカルロ・アンチェロッティや現ボローニャ指揮官チアゴ・モッタとの逸話を明かした。
「アンチェロッティとは、非常に上手く行っていた。僕がU-19でプレーしていた頃、彼はユースリーグの試合を見に来ていて、僕をトップチームの練習に参加させるよう監督たちに頼んでくれたんだ。それからアンチェロッティは、僕を17歳でデビューさせてくれたし、非常に親切にしてくれた」
「僕はまだ若く、学校にも通っていて、すべてを両立するのは少し難しかったが、休養を取るように言ってくれた時もあったよ。モッタとは特別な関係を築いていた。彼はまだ選手だった時から明確なプレーのアイディアを持っていたので、のちに優秀な指揮官になることは予想できた」
母国では“反逆者”とのレッテルを貼られているラビオ。ユーヴェMFは、自身をこのように描写した報道陣に反論した。
「僕が反逆者だって? それは特にフランスのジャーナリストの意見だろう。僕だっていくつか間違いを犯すことはある。若かったのだから当たり前だろう。ジャーナリストたちは、僕のことを反抗的な人物として描き始めたが、本当の僕は異なる。もはや、このレッテルを貼られてしまっているけど、僕はピッチ内外で信頼できるしっかりした青年なんだ」
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