前節のナポリとのビッグマッチを1-0と制したマッシミリアーノ・アッレグリ率いる2位ユヴェントスは、日本時間16日、アルベルト・ジラルディーノが指揮を執るジェノアとのマラッシでの対戦に臨んだ。しかし老貴婦人は、28分にフェデリコ・キエーザのPKで先制したが、後半開始直後に同点弾を許すと、そのまま1-1と引き分けた。
そんな中、ユーヴェOBであり、『ダゾーン・イタリア』で解説者を務めるアレッサンドロ・マトリ氏が、ジェノア戦における古巣のパフォーマンスや、今後の順位表への影響について自身の見解を示した。
「これは引きずってしまうかもしれない。結果だけでなく、パフォーマンスも不十分だった。傷口が少し開いたように見える。今日のユヴェントスは、今シーズン、我々が見慣れていないような姿だった。技術的なミスだけでなく、冷静な判断ができておらず、直近の試合で目にしていたような闘志も、ユヴェントスから感じられなかった」
「良くない日は、ある程度、闘志で埋め合わせができることもあるが、今日はそれもなかった。後半は、ユヴェントスの集中力が低下したというより、ジェノアの功績と言うべきだ。通常、試合終盤にメンタル面の問題を抱えていたはずのジェノアが、偉大なパフォーマンスを見せ、問題を乗り越えたことを証明した」
「一方、ユーヴェについては、試合前に“夢”や“スクデット”を語っていたが、そうなると苦労する。試合における姿勢は、間違えてはならない。だからと言って、今日の結果によって、ユーヴェの順位表の立ち位置が変わるわけではない。2位につけていて、これが現実だ」
カリスマ性のある選手の不在
続いてトンマーゾ・トゥルチ記者もアッレグリのチームを分析。ナポリ戦で脇腹を負傷した影響により、ジェノア戦でベンチ外となったアドリアン・ラビオの存在を挙げた。
「今日のユーヴェには、リーダーシップやカリスマ性を発揮できる最も重要な選手が不在だった。すなわち、中盤においてフィジカルおよびテクニックの面でも貢献しているラビオがいなかった。彼は今シーズンの序盤戦で不可欠な存在であったと言える」
「ユヴェントスには、試合中、上手くボールをコントロールできずに混乱に陥った際、ひとりで打開できる選手たちがいるが、ラビオは自らのクオリティで大きくチームに貢献できる選手の1人と言える」
今節におけるユヴェントスの獲得ポイントが「1」にとどまる中、日本時間18日に日本代表MF鎌田大地が所属するラツィオとの対戦へ挑む首位インテルは、ポイント差を「4」へと伸ばし、独走態勢を築く大きなチャンスとなる。
トゥルチ記者は「インテルにとって複雑な試合となるだろう。だが、あのチームは、どこでも、どんな相手でも渡り合えることを証明してきた」と指摘。シモーネ・インザーギのチームが優勢であるとの見通しを示した。
放送・配信予定
- ラツィオ vs インテル
- 録画配信:DAZN 12/18(月) 22:45~
- キックオフ:2023年12月18日(月)日本時間4:45
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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