前節で降格圏のヴェローナと引き分け、再び10位へと後退したラツィオ。ミッドウィークに行われたUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)において挽回を期したものの、首位突破を懸けた一戦でアトレティコ・マドリードに敵地で0-2と敗れて公式戦2戦連続未勝利となった。
マウリツィオ・サッリのチームは日本時間18日、元ラツィオ指揮官シモーネ・インザーギ率いる首位インテルとの大一番を迎えるが、そんな中、イタリア紙『Corriere dello Sport』がラツィオの動向を伝えている。
「インテル戦へ向けたサッリのアイディア」と綴り、ビッグマッチのスタメンを予想。鎌田大地がポジションを競う中盤では、レジスタにニコロ・ロヴェッラ、両インサイドハーフには、直近の公式戦2試合と同じマテオ・ゲンドゥージとルイス・アルベルトを並べ、日本代表MFのベンチスタートを予測した。
また『Sky Sport』も「中盤のゲンドゥージとルイス・アルベルトは触れない」と綴り、フランスとスペインのコンビの先発が有力としている。さらに中盤の底には、アトレティコ戦の出場停止により「強制休養」したロヴェッラを置いた。このほか、『Gazzetta dello Sport』や『Mediaset』も、この3人組のスタメンを予想しており、鎌田は公式戦2試合連続でベンチにおいてキックオフを迎えることが濃厚となっている。
(C)Getty images
不動の10番とエースに異変?
ただ、イタリア紙は「ルイス・アルベルトと(チーロ)インモービレが困難に…何が起きているのか」との見出しで、かつて「アシストとゴールの完璧なペア」だったラツィオの主力2人を特集。「(ルイス・アルベルトは)チーロへわずか1アシストと、フィーリングが以前ほど合っていない。現在、チームには最高のルイスとチーロがいない」との懸念も綴っている。
鎌田がポジション奪取を狙う左IHで不動のルイス・アルベルトは、マドリードでの一戦で「動揺していて、シュートを失敗した後にいらだち、腹を立てているように見えた」。インモービレがシュートを外した時も看板を蹴り、ほかのシーンにおいても「穏やかならない」振る舞いを見せていたスペイン人MF。「ラツィオの得点力不足という困難は、多くの選手たちを神経質にさせている」とイタリア紙は見解を示した。
それでも「得点力不足の危機を解決するには、両者(ルイスとチーロ)の輝きとひらめき、決定力が必要だ」とも指摘。「ルイスはインテル戦で決定的な役割を果たすことがたびたびあった。インザーギが彼のインスピレーションとなるかもしれない」と述べ、次戦において恩師の前でスペイン人MFが本来の輝きを取り戻す可能性に言及した。
指揮官のサッリは、マドリードにおいて「ルイスは我々にとって極めて重要だ」と背番号10番の重要性を説いたが、来年1月のアジアカップによりチーム離脱が見込まれる鎌田が、年内最後の第18節フロジノーネ戦までに、ポジション争いに割って入る余地はあるのかにも注目が集まる。
放送・配信予定
- ラツィオ vs インテル
- 録画配信:DAZN 12/18(月) 22:45~
- キックオフ:2023年12月18日(月)日本時間4:45
- 会場:スタディオ・オリンピコ
関連記事
● ラツィオ、サッリ監督が鎌田大地に驚き「フィジカルパフォーマンスがものすごいレベル。長年指導してきてカンテだけ」 | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。