昨年9月にシニシャ・ミハイロヴィッチ氏の後任として指揮官に就任したチアゴ・モッタの下、大きな成長を見せているボローニャ。今シーズンは、直近のホーム試合で5連勝を飾るなど、目覚ましい成果をあげ、日本時間18日に行われたセリエA第16節では、指揮官の恩師であるジョゼ・モウリーニョ率いるローマをスタディオ・ダッラーラで2-0と撃破した。
この結果、合計28ポイントを獲得し、ローマと入れ替わりでUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場圏内の4位へと浮上したボローニャ。ローマがロメル・ルカクやパウロ・ディバラら主力を欠いていたとはいえ、モッタが試合前に「ファンは夢を見ても良いんだ」と語っていたように、すでに“夢を見るための材料”は揃っているのかもしれない。かつて中田英寿氏やDF冨安健洋もプレーしたボローニャへ『ダゾーン・イタリア』で解説者を務めるダリオ・マルコリン氏が賛辞を贈った。
「“夢の材料”は全て揃っていると言ってよいだろう。ボローニャは自らのプレーをするチームであり、今日の勝利はふさわしいものだった。多くのアイディアを持ち、オートメーション化されていて、守備面も良いし、運動量もある。またボール保持の場面において何をするべきかを理解している」
「ボローニャの縦への攻撃は非常に好きだ。実際、ゴールは全て縦への攻撃から生まれた。4位はふさわしい成績と言ってよいだろう。この順位は偶然ではない。完璧な機械仕掛けを作り出し、チームを完成させたモッタの偉大な功績と言える」
(C)Getty images
1964年に通算7度目のスクデットを獲得し、翌シーズンにUCLの前身であるチャンピオンズカップに出場して以降、欧州最高峰の舞台から遠ざかっているボローニャ。マルコリン氏は、モッタのチームが、今シーズンのセリエAをけん引する首位インテルと肩を並べる“最高のカルチョ”をプレーしていると主張した。
「チアゴ・モッタが試合前に話していたように、合宿初日からこのチームには熱狂があり、ポジティブな雰囲気が広がっていた。そんな中で選手たちは、まるで聖書のようにモッタの教えを守り、その熱狂はピッチでの結果へとつながった」
「モッタのチームは、信念によりメンタル面においてさらなる成長を遂げようとしている。こうしたチームは対戦相手として非常に手ごわい。おそらくボローニャは、今シーズンのセリエAで最高のカルチョを披露しているチームと言えるだろう。 “実行力”のインテルと“美”のボローニャとでも言おうか」
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まるでイブラ…伊解説者が絶賛の22歳
さらに『ダゾーン・イタリア』の解説者は、今シーズンのセリエAで7ゴール2アシストをマークする22歳FWジョシュア・ザークツィーを絶賛した。
「彼はまるで別のスポーツをしているかに見える時がある。現在の彼は、なんでも触るたびに自身のクオリティで金に変化させてしまう。相手2、3人に囲まれていてもフィジカルで持ちこたえられ、まるでズラタン・イブラヒモヴィッチのようなタイプだ。状況を打開することができる」
「私は最初、彼のクオリティを(ゴンサロ)イグアインと比較していたが、今日の彼は、センターフォワードとしてのプレーは少なく、ラストパスを出す役割が多かったように見える。さらにサイドへ行き、攻撃を仕掛け始める役割も担っていて、万能なプレーを見せていた」
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