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伊解説陣が見たラツィオ鎌田大地の年内最終戦「まさに監督が求めている特徴」評価したプレーは?連勝ストップの首位インテルも分析! | セリエA

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伊解説陣が見たラツィオ鎌田大地の年内最終戦「まさに監督が求めている特徴」評価したプレーは?連勝ストップの首位インテルも分析! | セリエA(C)Getty images
【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオに所属する日本代表MF鎌田大地が、日本時間30日に行われたセリエA第18節ラツィオ対フロジノーネ戦(3-1)に先発出場し、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。

セリエA第16節のインテルとのビッグマッチでサプライズ先発を果たすと、前節では、不動の10番ルイス・アルベルトの負傷交代により、前半から途中出場した鎌田大地。スペイン人MFが不在の中、日本時間30日に行われたフロジノーネ戦においてスタメンに名を連ねると、相手に1点をリードされた後半にマティアス・ベシーノと交代するまで66分間プレーした。なお、ラツィオはその後、3-1と逆転勝利を収めた。

ラツィオ新戦力に注目が集まった年内最終戦

試合開始前、『ダゾーン・イタリア』での実況を担当したエドアルド・テストーニ氏は、ルイス・アルベルトのほか、チーロ・インモービレら数多くの主力を欠いたスタメンに触れると、「ある意味、夏のメルカートのラツィオと言ってよいだろう。中盤には(マテオ)ゲンドゥージ、(ニコロ)ロヴェッラ、カマダ、そして前線には(タティ)カステジャーノスがいる」と紹介した。

特に鎌田とアルゼンチン人FWに言及。「今夜の(マウリツィオ)サッリのチームの中で、カステジャーノスとカマダに注目するべきだ。2023年の最終戦で実力を示そうとする2人であり、ラツィオはきっと来年、この2人を必要とするはずだ」と見解を示した。

解説を務めたラツィオOBのファビオ・バッザーニ氏も「新選手たちが答えを出すチャンスだ。得点力を持つインモービレやルイス・アルベルトがいない中で、マウリツィオ・サッリは、カステジャーノスやカマダ、ゲンドゥージに大きく期待しているだろう」とコメントした。

さらにテストーニ氏は、鎌田がポジション争いをする左インサイドハーフのレギュラー、ルイス・アルベルトと比較。「カマダはあの役割をこなそうと挑戦しているが、選手として特徴が異なる。彼は飛び出してエリア内への侵入するべき選手であり、足元にボールを持つと言うより、どちらかというとシュートを打つタイプだ」と説明した。

するとバッザーニ氏が続けた。「確かにその通りだ。セリエAへの適応にも苦しんでいる。おそらく過去に起用された右IHの方がより苦戦していたように見えるが、適応と言う点でゲンドゥージに後れを取るだけに、今日の一戦は重要だ」と指摘した。

2023-12-29-lazio-daichi-kamada-frosinone-monterisi(C)Getty images

伊解説陣が評価した鎌田のプレーは?

『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、23分のロヴェッラから鎌田を経由して左サイドのマッティア・ザッカーニへと展開してチャンスメイクしたシーンに注目した。バッザーニ氏は「ロヴェッラとカマダの連携プレーが機能すれば、クオリティが生まれる。その後、1対1を仕掛けたザッカーニも素晴らしかった」と称えた。

またラツィオOBは、25分に鎌田が相手陣内でボールを拾い、相手のプレスをかわしながら左足ミドルへと持ち込んだシーンに言及した。日本代表MFのシュートは相手の壁に阻まれたが、バッザーニ氏は「カマダは攻撃を仕掛け、ボールを守り、重要なプレーを見せた」と評価し、自身の見解を示した。

「その後、必要以上に1人でやろうという気持ちに駆られてしまったようだが、ザッカーニに渡した方が簡単だった。それでも彼のような選手たちが率先して重要なプレーを仕掛け、パーソナリティやクオリティを示し始めることは大切だ。まさにサッリはこうした特徴を求めているはずだ」

「というのは、ラツィオは今シーズン、昨年よりも得点力を示せていない。プレーを考え出し、フィニッシュへとつなげる選手たちを必要としている。それはセンターフォワードに限ったことではない。クオリティを示し、プレーを仕掛けて、決定的な場面を作り出すIHも必要だ」

最後にテストーニ氏は鎌田のプレーを振り返り、「メンタル面においても、ルイス・アルベルトの代役を務めなければならないとなると、異なる特徴を持つ選手にとって簡単なことではない。だが、もっと多くを期待してしまう」とコメント。バッザーニ氏も「選手として能力がルイス・アルベルトと異なるのは当然だが、もっと存在感を示す場面がいくつか出てくることを期待してしまう」と物足りなさを口にした。

インテルのスクデットのカギはラウタロに

セリエA第18節では、首位を独走するインテルがアルベルト・ジラルディーノ率いる昇格組のジェノアと1-1で引き分け、リーグ戦の連勝が「4」でストップした。元イタリア代表のエマヌエレ・ジャッケリーニ氏がシモーネ・インザーギのチームに見解を示した。

「インテルは少し疲れているように見えた。今日はフィジカルの試合となり、デュエルや瞬間が重要だったが、インテルはよく耐えたと思う。(GKヤン)ゾマーのミスはあったが、インテルは先制していたうえ、ジェノアが極めて偉大な試合を見せたと言っても良い。しかし2週間前のインテルであれば、勝てる試合だった」

ラツィオOBのマルコ・パローロ氏も、ジェノヴァでの一戦を振り返り、主将ラウタロ・マルティネスの欠場の影響を指摘した。

「この試合は、ラウタロのいないインテルを象徴しているように思う。ジェノヴァで自分たちの試合をしたが、勝てなかった。ラウタロがいれば、彼が違いを作り出していたはずだ。スクデットを獲得できるか、できないかの完全な違いはラウタロにあるように思う。この試合は、もしインテルがラウタロを長期にわたって失った場合、問題が生じるということを映し出している鏡だ」

一方、ジャッケリーニ氏は、ジェノア対インテル戦のMVPを問われると、第16節のユヴェントス戦に続いて、格上から勝ち点をもぎ取ったジェノア指揮官のジラルディーノを挙げて賛辞を贈った。

「選手ではなく、アルベルト・ジラルディーノ監督を挙げたい。試合の準備がよくできていた。彼のジェノアは現在、メンタルおよびフィジカルの両面で最高のコンディションにあるように見える。インテンシティやダイナミズムが素晴らしく、ユヴェントス戦に続き、インテルとの重要な一戦でインパクトを残した」

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