残留争いでは横浜FCと柏レイソルに降格の可能性がある中で最終節を迎えていた。
名古屋グランパスと柏レイソルの試合が施設内のトラブルによって45分ほど開始が遅れることになった中、一足先に鹿島アントラーズと横浜FCのゲームがキックオフされた。
得失点差12の状況を考えても得点が必要な横浜FCだったが、立ち上がりから鹿島ペースで推移すると、18分には佐野海舟のパスを受けた師岡柊生がシュート。これは一度阻まれるが、ゴール前のクリアボールを鈴木優磨が詰めて鹿島が先制点を手にした。
反撃が求められる横浜FCは、この失点以降にいくつかのチャンスを作っていく。しかし、ここでゴールを決め切れないと、41分に師岡のクロスから松村優太に決められてリードを2点差に広げられてしまった。
後半、横浜FCは63分にゴール正面でボールを受けたカプリーニが強烈なミドルシュートをゴールに突き刺して1点を返したが、反撃もここまで。最後まで同点弾を奪うことができず、柏の結果を待つことなく、1年でのJ2降格が決まってしまった。
一方、勝ち点1以上で残留が決まる状況だった柏は、名古屋と対戦。試合は積極的にボールを動かす柏がペースを握る。スコアレスで折り返した後半、一進一退の攻防が続く中、先にゴールを奪ったのは柏だ。71分、名古屋のカウンターからボールを奪ったところからロングカウンターを発動。マテウス・サヴィオにスルーパスが通ると、スピードでDFを振り切りゴールを奪取し、柏が先制点を奪った。
ただ、これで試合は終わらなかった。後半アディショナルタイム、前田直輝のヘディングシュートが相手の手に当たっていたとしてVARが介入。オン・フィールド・レビューの結果、名古屋にPKが与えられ、これをキャスパー・ユンカーがしっかりと決め切って土壇場で試合を振り出しに戻した。
このまま試合は終了。名古屋は今季のリーグ戦でホーム無敗を達成した中で6位フィニッシュ。柏は引き分けに終わったが、勝ち点1を積み上げて自力でJ1残留を決めている。
上位争いではヴィッセル神戸がガンバ大阪とのダービーを制して勝ち点3をゲット。逆に横浜F・マリノスは京都サンガF.C.に敗れてシーズンを終えた。3位争いではサンフレッチェ広島、浦和レッズがともに勝利し、勝ち点1差で広島が3位でシーズンを締め括った。
■J1リーグ第34節 結果
札幌 0-2 浦和
鹿島 2-1 横浜FC
湘南 0-1 FC東京
新潟 1-0 C大阪
京都 3-1 横浜FM
G大阪 0-1 神戸
福岡 0-1 広島
鳥栖 0-1 川崎F
名古屋 1-1 柏
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