毎シーズン信じられないような激闘が繰り広げられ、「世界で最も熱い」とも形容されるチャンピオンシップの昇格プレーオフ決勝戦。来季のプレミアリーグ挑戦をかけ、コヴェントリー・シティとルートン・タウンが聖地ウェンブリー・スタジアムで激突する。
レギュラーシーズンを5位で終えていたコヴェントリーは、準決勝でマイケル・キャリック監督率いるミドルズブラと対戦。ホームでのファーストレグはスコアレスで終えると、敵地で1-0と勝利しファイナルへ進出した。2試合連続でポゼッション率は30％台、パス成功率も80％を下回ったが、ファーストレグは重心の低いブロックとGKウィルソンのファインセーブ連発で相手の攻撃を次々にストップ。セカンドレグは鋭いプレスとカウンターを武器に、ハメルの1点を守り切っている。カップ戦に強い戦い方で強豪を撃破しており、今回の決勝戦でも有効な手段となりそうだ。また、シーズン21ゴールを奪うエースFWギェケレシュの活躍にも期待がかかる。
一方レギュラーシーズンを3位で終えたルートンだが、サンダーランドとのファーストレグを1-2で落とすも、セカンドレグで2-0と勝利して逆転で決勝戦へ。ファーストレグを逆転負けで落として苦しくなったものの、ホームでのセカンドレグは立ち上がりから猛攻をしかけ、良い時間帯にセットプレーの流れから2点を奪うと、残りの時間は堅守で守り切っている。2試合通じて主導権を完全に握ったわけではないが、鋭いプレスとカウンター、さらにセットプレーは大きな武器になる。こちらも一発勝負の舞台で有効な攻撃手段を備えており、ファイナルで輝く可能性は大いにあるだろう。チームを牽引するエース、レギュラーシーズンで20ゴールを決めたカールトン・モリスに注目だ。
いよいよ迎えるチャンピオンシップの昇格プレーオフ決勝戦。毎年ウェンブリーでのファイナルは、戦術的な攻防はもちろんだが、スタンドのファンも含めてそれ以上にメンタル面でのぶつかり合いが画面越しでも感じられるほど激しいバトルが繰り広げられる。世界最高峰の舞台であるプレミアリーグへの挑戦権を掴むのは、どちらのチームになるのだろうか。一発勝負の大一番に注目だ。
チャンピオンシップ昇格プレーオフ決勝 ※日本時間
▽5月28日（日）
00:45 コベントリー vs ルートン・タウン
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