スタンダール・リエージュで活躍する日本代表MF川辺駿をグラスホッパー・クラブ・チューリッヒ時代の指揮官が絶賛した。
今夏の移籍市場でウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズからスタンダール・リエージュに移籍した川辺。ここまで公式戦11試合に出場して3ゴール2アシストを記録する同選手は、先日の3-2の逆転勝利を飾った宿敵アンデルレヒトとのダービーマッチで同点弾となるスーパーゴールを記録するなど、チームの主力として活躍する。
そんな川辺について、2021年夏にサンフレッチェ広島から加入し、その後ウルヴスに獲得され、期限付き移籍の形で昨シーズンまで過ごしたスイスのグラスホッパーズで同選手を指導したジョルジョ・コンティーニ監督は、ベルギー『Sudinfo.be』の中でコメントした。
「私のチームでハヤオはディフェンスとミッドフィールドをつなげる役割を担い、さらにアタッカー陣をもつないでいた。彼はテンポを作り、リズムを指揮する選手だった。チームがプレッシャーを受けるとき、彼がボールをキープし、チームがプレスをかける必要のあるとき、彼がその責任を負っていた。彼は私のメトロノームで、チームのキー選手だった。彼の獲得を決めたとき、私は動画を見て彼が個で違いを作れる選手であり、若手選手の成長を助けられる選手であることがわかった」
また、加入当初の川辺の特徴について「彼はすべての日本人と同様でハードワーカーでシャイで控えめだった。彼はコーチ室に来て説明を求めたりする選手ではなかった。黙って求められることをやるのが日本の文化で、彼はチューリッヒに来てからもそのようにやっていた」と話したコンティーニ監督は、同選手の特徴についても語った。
「彼はピッチ上の情報を集めるための特別な能力を持ったとても良いフットボール選手だ。試合をとても素早く読み、良い走りもでき、スペースに飛び込むための適切なタイミングを待つ方法を知っている。違いを作るためのクオリティが求められる10番のポジションでも彼を起用したことがあった。スタッツ面でも最高の選手で、良いシュートを打て、とても冷静にフィニッシュまでやっていた」
そんな川辺は2022年冬にウルヴスに獲得されたが、最終的にプレミアリーグでプレーできないまま今夏にベルギーに渡った。コンティーニ監督はこの件についても語っている。
「イングランドのクラブには彼を連れ戻す考えがなかった。ハヤオにはプレミアリーグでプレーするための手段がなかった。なぜなら、彼はデュエルやロングボールが得意ではなく、ボールを持つプレーやフィジカルの少ないリーグを得意としている。スイスやベルギーは彼にぴったりで、彼は良い選択をした。ただ、私があまり理解できないことは、ウォルヴァーハンプトンが彼をあまり高額ではない金額(150万ユーロ)で放出したことだ」
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