ベガルタ仙台は13日、板橋秀樹代表取締役社長名義の声明の中でシーズン移行への反対を表明した。
現在の春秋制(2月開幕、12月閉幕)から秋春制(8月開幕、5月閉幕)への移行を議論しているJリーグ。移行した場合、2023-24シーズンから秋春制となったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)とのズレが無くなることや、欧州各国と合わせることで移籍ウィンドウでの動きや各種国際大会参加時の調整が容易になるというメリットがある。
一方で、冬の間に試合が開催されることとなるため、寒冷地における降雪の影響が懸念されてきた。リーグ側は当該期間にリーグ戦を中断する意向を示しているが、コンペティションの公平性を維持するためにはさまざまなサポートが必要になると考えられている。
そんな中、14日にはJリーグの実行委員が開催予定であり、仙台は声明の中で「全クラブが賛否の表明をする投票が行われるため、投票に臨むに当たっての当クラブの考え方をここに表明をさせていただきます」と説明。以下のように続けた。
「我がホームタウンである宮城、仙台は、冬季には毎年厳しい寒気に見舞われ、積雪や凍結など日々の生活においても様々な苦労と制約を受ける寒冷地であります。Jリーグが示すサッカー界における環境変化、ACLやクラブワールドカップの制度変更、並びに日本での猛暑の影響等は十分理解できる一方で、移行した場合の冬季における試合開催の困難や平日開催の増加といった集客やボランティア参加の課題や行政年度とのズレによる公共施設の会場確保への影響、更には、移行に伴う臨時的支出の増加など経営に与えるインパクトなどを熟慮したとき、乗り越えるべき課題はまだ山積している状況にあると認識しています」
そして、「反対」に票を投じる予定であることを明かした。
「これらの残された課題に対しては様々な案が示され、60クラブ共同で検討作業が続けられている途上にあり、未だ皆が納得感を得られる具体的な解決策が示されるに至っておりません。よって、課題解決の目途が立つまでは、シーズン移行に対しては『反対』を表明せざるを得ません。ただし、今後具体的な課題解決案や代替案が示され、それが当クラブや株主、サポーターのみなさま並びに降雪地域のクラブにとっても納得感があり、ハンディとならないようなものであれば、当クラブとしてもその実現に向けてJリーグの一員として協力していく所存です」
最後に「引き続き、Jリーグ並びに日本サッカー界全体がさらなる発展を遂げるために、クラブとしてしっかりと意思をもち、課題に向き合いながら議論に参加していきます」と締めた仙台。Jリーグのさらなる発展に向けた議論は、どのような決着を迎えるのだろうか。
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