日本代表MF鎌田大地が所属するラツィオは日本時間11日、コッパ・イタリア(イタリア杯)準々決勝で、ジョゼ・モウリーニョ率いるローマと対戦。51分にマッティア・ザッカーニのPKで先制に成功すると、そのまま1-0で伝統のダービーを制して準決勝進出を決めた。
ラツィオの指揮官マウリツィオ・サッリは、試合終了後にイタリアメディア『Mediaset』のインタビューに応じると、試合を振り返った。ラツィオの決勝点を巡っては、敵将モウリーニョが「VARのPK」と評して苦言を呈したが、ラツィオ指揮官はその正当性を主張した。
「私が映像で見た限りPKは明らかだった。足はボールの近くにすら行っていない。主審によるモニターの確認も8秒間だったほどだ。それに私はエピソードにそれほど関心がない。試合自体は後半アディショナルタイムの3、4分間を除いて、ローマの決定機はゼロだった。先制した後の20分間で2点目を奪えなかったことがいまいましい」
「全体的に見ると、1-0の結果は僅差だったが、パフォーマンスは満足のいくものだった。イタリア杯で勝ち残ることは、私にとって全く重要でなかった。このダービーでリーグ戦の3ポイントが得られるわけでもない。だが、こうした試合は、我々に生きがいを見出している人々のためにプレーしなければならない。ラツィオのファンに喜びを与えられたことをうれしく思う」
試合前から、スタジアム近くで一部のファンが爆竹や発煙筒を使用するなど、緊迫した空気が漂っていたローマダービー。試合中、ローマMFエドアルド・ボーヴェに観客席から投げ込まれたペットボトルが命中したり、試合終了間際の数分間で両チームに合計3枚のレッドカードが提示されたりするなど大荒れとなった。ラツィオ指揮官は、日程表に苦言を呈しつつ、リーグ戦のレッチェとの次戦へ目を向けた。
「ミッドウィークのダービーは、神経面のエネルギー消耗という点で悲劇的なものだ。それなのに、奇妙なことにリーグ戦の次戦はランチタイム開催だ。それもレガ・セリエAは、レッチェのような難敵との対戦を組んでいる。とにかく状況を整理すると、今シーズンで最も重要なのは、日曜日の次戦だ」
なお、リーグ戦の前節で前半のみの出場に終わっていた鎌田は、ローマダービーで左インサイドハーフのポジションをライバルのマティアス・ベシーノに譲ってベンチスタート。しかし出番は訪れず、チームの勝利をベンチから見守った。
ハイライト
放送・配信予定
- ラツィオ vs レッチェ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年1月14日(日)日本時間20:30
- 実況:福田浩大
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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