成績不振により解任されたジョゼ・モウリーニョの後任として、約4年8カ月ぶりにローマへ舞い戻ったダニエレ・デ・ロッシ。今シーズン終了まで古巣の指揮を託された40歳の元ローマのレジェンドが、日本時間21日のヴェローナとの初陣を前に、監督就任会見の席で意欲を示した。
「今シーズンは、上位4位以内に入れれば満足できる。私はローマのファンだ。試合は全て見ているので、幸いなことに映像を見直す必要はない。世界で一番よく知っているチームであり、研究の1ステップを短縮することができた」
「監督が交代すると、それが偉大な指揮官であっても、平凡な指揮官であっても、選手たちは常に、最初の練習で全力を尽くすものだ。練習初日の感触は素晴らしいものだったが、今後、このリズムを維持できるかどうかを見極めていく必要がある。選手たちは、まるでスポンジのように、我々が最初に伝えたアイディアを2つ、3つと吸収してくれた」
デ・ロッシは、パウロ・ディバラやロメル・ルカク、ロレンツォ・ペッレグリーニら主力選手に言及したほか、モウリーニョ指揮下でデビューを飾ったばかりの19歳の逸材MFニコロ・ピジッリに賛辞を贈った。
「間近に見ると、ディバラやルカク、ペッレグリーニらのボールタッチは強く印象に残った。特に印象に残った選手はピジッリだ。これほど強いとは思っていなかった。彼のことを知らなかったと認めざるを得ない」
下部組織時代から過ごしたローマへ愛着を抱くデ・ロッシ。2020年夏にユヴェントスの指揮官に就任したアンドレア・ピルロを例に挙げ、古巣からの打診に断りを入れることは、不可能であったことを明かした。
「少し前にピルロにも同じことが起きたと思うが、ローマを拒否することはできない。ただ戻りたいとか、ノスタルジックな話ではない。ぱっとしないチームであれば、“ノー”と言ったかもしれない。だが、このチームは強く、仕事に取り組めば、成功できる可能性があると思っている」
「契約はすでに準備されていたため、白紙にサインしたわけではない。だが白紙であってもサインしただろう。私が唯一、オーナーに求めたことは、私をレジェンドや元選手としてではなく、監督として扱ってほしいということだ。ここに残れるよう、命を懸けて勝負するつもりだ。私のことを認めてもらえるかどうかを懸けて、ピッチでクリーンな形で勝ち取りたい」
現役時代の先輩フランチェスコ・トッティ氏から祝福を受けたローマの新指揮官。かねてよりローマ復帰が期待されているレジェンドと再会の約束したことを明かした。
「トッティからメッセージをもらった。私のことを喜んでくれると同時に、かなり驚いていた。私も最初はそうだった。彼とは2回ほど話をし、再会を約束した。少しでも一緒に時間を過ごせるのは、いつだってお互いにとってうれしいことだよ」
(C)Getty images
放送・配信予定
- ローマ vs ヴェローナ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年1月21日(日)日本時間2:00
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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