スーペルコッパ・イタリアーナ開催による影響から、首位インテルやMF鎌田大地の所属するラツィオなどのセリエA第21節の4試合が来月に持ち越される中、2位ユヴェントスがレッチェに勝利し、51ポイントのインテルを1ポイント上回って首位へ浮上した。
日本時間の来月5日には、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァでインテルとの直接対決が控えるが、『ダゾーン・イタリア』の解説陣でユヴェントスOBのアンドレア・バルザーリ氏が「Sunday Night Square」の番組内でマッシミリアーノ・アッレグリ率いる古巣に見解を示した。
「ユヴェントスとインテルは、他のチームと比較して歩みが速い。信じられないような継続性を示し、勝利を挙げている。ユヴェントスは今日も3ゴールを挙げ、非常に納得できるパフォーマンスだった。最高の状態にあることを意味する。ユーヴェはベストコンディションでインテルとの直接対決へ臨むことになるだろう。対するインテルも好調で良いパフォーマンスを見せている」
「アッレグリという存在は重要だが、何よりも選手たちのメンタリティが成長したことが大切だ。ユーヴェの選手たちは、何か重要なことを成し遂げることができることに気付き始めた。レッチェ戦でのこのような勝利を通じて自尊心は高まり、『僕らは勝者ユヴェントスなんだ』というメンタリティも芽生えたようだ。さらに『ベンチには、過去に優勝を経験し、優勝の仕方を知る指揮官がいる。僕らは優勝への道をたどっている』とね」
ステファノ・ボルギ記者が続けた。「ユーヴェが1週間かけてリーグ戦の準備ができるのに対し、他のチームはカップ戦もこなさなければならない。この点もスクデット争いの上で大きな要素となるだろう」と指摘した。昨年11月のイタリアダービーは1-1のドローに終わったが、イタリア人記者は、来月のメアッツァでの対決に注目する。
「次の直接対決は、前回と異なる。インテルは、年末年始に少しつまずきもあったが、現在は明らかに好調であるように見える。ただ、気候の違うサウジアラビアから戻ってくる上、まずフィオレンティーナとの対戦もある。インテルの実力に議論の余地はなく、全てがリセットされることはないだろう。だが、サウジアラビアから戻ってくるインテルには、何らかの変化があるはずだ」
バルザーリ氏も来月に行われるビッグマッチに言及すると、「スクデットの行方を決定づける試合にはならないだろうと思うが、もし片方が圧倒的な勝利を収めれば、今後の争いに大きな影響を与えることになるだろう」と述べた。
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ローマ新指揮官デ・ロッシの特別な一日
ジョゼ・モウリーニョが解任されたローマでは、クラブ生え抜きのOBダニエレ・デ・ロッシが新監督に就任。日本時間21日に行われたヴェローナとの初陣で2-1と白星スタートを切った。イタリア代表でローマ指揮官の同僚だったバルザーリ氏が見解を示した。
「デ・ロッシにとって特別な一日であったに違いない。だが、シーズン開始から指揮を執っていれば、あの雰囲気をもっと満喫できただろう。シーズン途中から指揮官に就任し、2日でチームを立て直して初戦に臨まなければならないとなるとね。そんな状況の中で重要な勝ち点を獲得しなければならなかった」
「しかし彼の特徴である熱意をチームに伝えることができたのではないだろうか。ただ、彼のカルチョ哲学は、モウリーニョのものとは完全に異なるだけに、これからやるべきことは山ほどあるだろう」
「デ・ロッシは引退した時点で、自身が監督になった時のチームスタッフのことを中心に考えていた。その結果、彼は指揮官になる前からすでに自分のスタッフがいて、全て計画済みだった。もちろん、これから経験を積んでいく必要はあるが、自身が目指すカルチョに関して非常に明確な考えを持っている。今後、そのアイディアを実践していくことになるが、そこが監督として難しいところだ」
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