今シーズンは序盤戦につまずき、リーグ戦で大きく出遅れたラツィオ。だが新戦力の適応が進み始めた昨年12月末から公式戦5連勝を飾り、復調の兆しが見えたていた。しかし、先月にサウジアラビアで行われたスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝では、前年の覇者インテルに0-3と完敗。セリエAの前節では、多くの主力を欠くナポリとホームでスコアレスドローに終わった。
そんな中、今冬の補強に注目が集まったが、ラツィオはセリエAで唯一、選手を1人も補強せずに移籍期間を終えた。ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は、地元メディア『Notizie.com』のインタビューに応じると、直近の公式戦4試合で出番の与えられていないMF鎌田大地ら、すでにチーム内にいる戦力を生かしていくべきであるとの見解を示した。会長は、昨夏にフリーで加入した元フランクフルトMFの活躍を信じている。
「もう勘弁してほしい。今シーズンは夏に1億ユーロ(約160億円)を投資したんだ。それに(マウリツィオ)サッリが私に補強を要求した事実は全くない。ラツィオはこのままで競争力があるチームだ。我々は常に良い成績を収めるために取り組みを行っているんだ」
「これから再生するだろう選手がいる。その中の1人がカマダだ。これからラツィオがどんなリーグ戦を繰り広げていくのか見守っていきたい。ラツィオは(チーロ)インモービレや(マッティア)ザッカーニの代役を獲得するべきだったって? 勘弁してくれ」
「2人は回復するはずで、他にもカマダのような重要な選手がいる。彼はこれから、自身がどんな選手であるかを示してくれるだろう。私はこのチームを強く信じている。サッリのこともね。良いパフォーマンスを見せられると確信していて、自信がある」
ラツィオは移籍期間最終日の1日、フェネルバフチェに所属するFWライアン・ケントの獲得まであと一歩に迫ったが、取引は成立せず、破談に終わった。
「夏に補強し、強い選手が加わったので、いま、補強の必要性はなかったが、いくつかプロフィールを提案されたので試してみた。しかし全力を尽くしたにもかかわらず、選手が最後のところで考えを変えたんだ。我々はどうするべきだったって言うんだ? 彼が最終的に考え直したのなら、それで良かった。ラツィオには、ここで我々と一緒に過ごすことを喜んでくれる選手たちがいるべきだからね」
放送・配信予定
- アタランタ vs ラツィオ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年2月5日(月)日本時間2:00
- 解説:川勝良一 実況:八塚浩
- 会場:ゲーヴィススタジアム
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