予想外の結末だった。
苦しみながらもグループステージを突破し、決勝トーナメント1回戦ではバーレーンを相手に快勝を収めた日本だが、準々決勝となったイラン戦は苦しい展開に。前半のうちに先制点を奪ったものの、後半に二つの失点を喫してよもやの逆転負けとなった。
大会を終えて総括を問われた解説者の中田浩二氏は、「やはりアジアの戦い方は難しいと改めて感じさせる大会だった」と主張。続けて、「5試合を戦って楽な試合は一つもなかったのは少し驚きでした。もちろん日本が研究されていたのはあるけど、アジア全体のレベル、特に下の方が上がってきている印象を受けた」と語り、大会全体を通した中でのアジアレベルの向上を口にした。
イラン戦やイラク戦など、相手の球際やパワーの面で下回ったことを指摘しつつ、中田氏は気になった点として全試合で失点したことを挙げた。
「初戦のベトナム戦相手にもファーサイドで競り負けて失点という形ですし、イラク戦も球際の強度で負けていた印象がある。あとはコミュニケーションの部分でも味方同士でぶつかるなど、大会を通して日本らしくない、もったいない失点が多かったと思います」
最後に中田氏は、「この負けはもう取り戻せないので、気持ちを切り替えて次に進んでいかないといけない」と思いを口に。今回の大会で出た課題をしっかりと見直し、改めてチームを一つにすることで再び勝っていってほしいとエールを送っている。
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