直近のリーグ戦で2連勝を飾り、イタリアダービーに敗れた2位ユヴェントスとの差を4ポイントに縮めた3位ミラン。日本時間12日、セリエA第24節で昨シーズンの王者ナポリをホームに迎えると、25分にラファエウ・レオンとのホットラインから生まれたテオ・エルナンデスの決勝点により、1-0と勝利を収めた。
昨年12月のモンツァ戦以降、9戦未勝利の快進撃を続けており、スクデット争いを繰り広げるインテルとユヴェントスに対して追い上げを狙う一方で、4位アタランタと10ポイントの差をキープした。指揮官ステファノ・ピオリは、試合終了後の『ダゾーン』のインタビューでチームのパフォーマンスを分析した。
「この1カ月半は、インテルとほぼ同レベルの極めて素晴らしい成績を収めている。インテルは、リーグ戦において並外れたパフォーマンスを見せているが、我々も毎試合で勝てるように挑戦していきたい」
「確かに今日は、カウンターから2点目を取るチャンスはあったかもしれない。だが、勝てたので良いだろう。守備面において注意深くプレーする必要もあった。チームが一丸となり、勝利を求めて戦った。それが重要なことだ」
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最強のテオとレオンが戻ってきた
さらにミラン指揮官は、左サイドで素晴らしいパフォーマンスを見せたテオとレオンのコンビを称えた。
「最強のテオとレオンが戻ってきたって? そうだね。テオは、センターバックでのプレーに応じてくれていた時期もあった。CBとして素晴らしいパフォーマンスを見せたと思っている。しかし当然だが、ミランの左サイドにおいて、2人のクオリティと足は重要な武器になる。2人はお互いをよく知っていて、お互いを感じ取り、嗅ぎとり合っている」
続けてピオリは、FIFAカタール・ワールドカップ(W杯)2022の決勝でアルゼンチンに敗れて準優勝に終わったフランス代表DFテオの1年間の変化を振り返った。
「テオは昨シーズン、W杯決勝で敗れたことによる悔しさや疲労を消化することができず、困難に陥っていた。今シーズンの開幕時に、彼がメンタル面でどのような状態になっているか、想像できなかった。だが、非常にポジティブで積極的であるように見えたんだ」
「そして現在、テオは、このチームのリーダーへと成長した。よくしゃべるリーダーではないが、選手それぞれの特徴があるわけで、全てのリーダーが同じである必要はない。またCBとしてプレーした経験を通じて、守備面において、どれほどより注意深く、よりアグレッシブにプレーできるのかを理解できたのではないだろうか。彼は重要な潜在能力を持っている。この調子を続けて欲しい」
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