前節では、モンツァとのダービーに敵地で敗れて足踏みしたミラン。日本時間26日、アタランタをホームに迎えると、今シーズンの2度の対戦で敗れている相手と1-1で引き分けた。開始直後にラファエウ・レオンの得点で先制したものの、42分にオリヴィエ・ジルーがPKを献上して同点に追いつかれて勝ち点を取りこぼしたミランの指揮官は、『ダゾーン』のインタビューで苦い思いを口にした。
「（エミル）ホルムは顔に手を当てていたが、当たったのはそこではない。それだけでも良くないうえ、加えてヨーロッパレベルの試合裁きをするダニエレ・オルサート主審の判断基準と異なる。オッリー（ジルー）は何もしていないのに、ホルムはまるで頭部に当たったかのように手で顔を抑えている。彼らはうまくやったものだよ」
「彼がああやって倒れ込んでいなければ、VARにはならなかったので残念だ。今シーズンはPKを11回与えているって？ 与えたPKの数が多すぎる。我々の不注意もあるかもしれないが、大げさな判定もあるように思う」
それでもアタランタに対して20本のシュートを放ってゲームを支配し、素晴らしいパフォーマンスを見せたミラン。ステファノ・ピオリが試合を振り返った。
「どちらが今夜、勝利にふさわしかったチームかといえば、それは我々だろう。私がミランへやって来て以降、アタランタ戦で最高のパフォーマンスだったように思う。相手を困難に陥れ、枠内シュートを打たせず、パーソナリティとクオリティのあるプレーをすることができた」
「もっとゴールを決めることはできたはずだが、それができなかったのは残念だ。今週で一番良いパフォーマンスで、数多くの好材料はあったが結果が伴わなかった。我々は勝利にふさわしかったし、勝利が欲しかった」
エースのレオンは、ゴールシーンにおいて左サイドで相手2人をかわした後、落ち着いてシュートを決めるなど圧巻のプレーを見せ、『ダゾーン・イタリア』解説陣のダリオ・マルコリン氏は「（キリアン）エムバペやヴィニシウスと比較し得るバロンドールクラスのパフォーマンスを見せた。並外れた試合だった」と称えた。するとピオリが自身の見解を示した。
「特に継続性という意味で、今シーズンで最高のパフォーマンスだった。彼は常に、自身のプレーを見せてくれていたが、今夜は継続的で効果的なプレーを見せ、守備面においても素晴らしい仕事をしてくれた。全ては彼から生まれる。彼は武器を持っているのだから、常に今日のような選手でいられるように挑戦して欲しい」
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