セリエA第28節でウディネーゼに敗れて公式戦4連敗を喫し、マウリツィオ・サッリが監督の座から電撃辞任したラツィオ。日本時間17日の第29節フロジノーネ戦では、サッリのアシスタントコーチだったジョヴァンニ・マルトゥシェッロが指揮を執るが、試合終了後に新体制が発足する見通しとなった。イタリア紙『Corriere dello Sport』が16日、伝えている。
クラウディオ・ロティート会長は、リストアップした候補の中から現在、フリーで来シーズンまでの指揮が可能なイゴール・トゥドール氏と交渉。すでに2025年6月末までの年俸250万ユーロ(約4.1億円)+ボーナスの条件で契約サインに至ったとみられている。なお現時点で延長オプションは付帯しない見込みだ。
イゴール氏はフロジノーネ戦終了後、指揮官に就任する見通しとなっており、現在、暫定監督を務めるマルトゥシェッロは職を解かれ、新体制下において新たな役割を与えられる可能性もある。クロアチア人指揮官は、いったんスプリトに帰郷しており、週明けの18日にフォルメッロへ戻って新体制が本格的にスタートする模様だ。
ロティート会長は15日、ローマ市内の大学でイベントに出席した際にインタビューに応じ、トゥドール氏に言及して信頼を寄せた。「経験とパーソナリティを持っていて、与えられたリソースを最大限に活用し、チームを導ける人物に会った」と語っている。
なお、トゥドール氏のデビュー戦は、代表ウィーク明けに予定されている古巣のユヴェントス戦。日本時間31日にセリエA第30節、その3日後にコッパ・イタリア準決勝ファーストレグと2連戦となる。
(C)Getty images
今後は3バックへ移行?
ラツィオはサッリ指揮下において4-3-3のシステムを採用してきたが、元マルセイユ指揮官は3バックを好む指揮官としても知られる。イタリア紙は「システムについては月曜日以降に話し合いが始まる」と指摘。「最初はあまり変更せずに4バックとし、今シーズン途中または来シーズンから3バックへ移行する可能性がある」と分析している。
2022-23シーズンに指揮を執ったマルセイユでは、鎌田のライバルであるマテオ・ゲンドゥージを指導していたトゥドール氏。今後の中盤の起用への影響も気になるところだ。
放送・配信予定
- フロジノーネ vs ラツィオ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年3月17日(日)日本時間4:45
- 実況:松原稜典
- 会場:スタディオ・ベニート・スティルペ
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