ラツィオの新指揮官イゴル・トゥドルは、初陣となったセリエA第30節のユヴェントス戦において、これまで出場機会に恵まれていなかったMF鎌田大地を先発に抜てき。さらに大方の予想に反して中盤の低い位置で起用したため、大きな反響を呼んだ。続いて選手を大幅に入れ替えたミッドウィークのコッパ・イタリアのユヴェントスとの再戦においても、鎌田を再び、守備的MFの位置で途中出場させた。
そんな中、鎌田は日本時間7日のセリエA第31節ローマ戦において、3-4-2-1のトップ下での起用が予想されている。イタリア紙『Corriere dello Sport』は、ラツィオ指揮官が練習において「ルイス・アルベルトと並んだより高い位置でカマダを試していた」と報道。スタメン予想の根拠を伝えた。
このほか大手メディアの『Sky Sport』や『Mediaset』もトップ下の右での鎌田の先発を予想。『La Gazzetta dello Spot』もまた、「監督は、カマダとルイス・アルベルトをトップ下、フェリピ・アンデルソンを中盤の左サイドに置いた3-4-2-1を検討している」と綴った。
イタリア人ジャーナリストでラツィオの番記者のジュリオ・カルドーネ氏も5日、ラジオ局『Radiosei』の番組内で鎌田のリーグ戦2試合連続先発が濃厚であることを伝えている。
「（中盤はダニーロ）カタルディとカマダ、（マテオ）ゲンド（ゥージ）の先発が確実だ。誰がトップ下になるかに注目だが、昨日は、カマダが（練習で）トップ下を務めていた。したがってカタルディとゲンドが守備的MFで、カマダはトップ下2人のうちの1人となるだろう」
思いがけず生まれた鎌田の居場所
ラツィオのオフィシャルパートナーであるイタリアのスポーツメディア『TVPlay.it』は、新指揮官の下で再生しつつある鎌田に大きな期待を寄せている。「トゥドルはカマダに大きく賭けている。日本人選手がダービー男に？」との見出しをつけ、ローマとのビッグマッチの注目選手に挙げた。
「（マウリツィオ）サッリの後任は、（スタディオ）オリンピコにおいて、3バックを再び採用するはずだが、これにより中盤の様相は変化し、思いがけずダイチ・カマダの居場所が生まれた」と指摘。「ここ数カ月のわずかな出場時間を踏まえると、日本人選手は（ラツィオの）フォーメーションにおける最大の真新しさの1つだ」との見解を示した。
続けて「彼はほとんど出場せず、イタリアのリーグや指揮官のアイディアへの適応に苦しんでいたが、いま、クロアチア人指揮官がやって来たことで、全てが変わったように見える」と綴ると、「ようやく彼が真の価値を示すチャンスを与えられるだろう」と強調した。
放送・配信予定
- ローマ vs ラツィオ
- 配信：DAZN
- キックオフ：2024年4月7日（日）日本時間1:00
- 解説：細江克弥 実況：北川義隆
- 会場：スタディオ・オリンピコ
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