イゴル・トゥドル率いるラツィオに所属するMF鎌田大地は、日本時間28日のヴェローナ戦において、3-4-2-1のボランチとしてマテオ・ゲンドゥージと共に先発。ゲンドゥージと代わる代わる最終ラインに戻ってビルドアップに取り組んだほか、たびたび前線まで顔を出し、ヴェローナに脅威を与えた。試合終盤には、トップ下でもプレーしてリーグ戦4試合連続となるフル出場を果たし、1-0での勝利に貢献している。
鎌田らボランチ2人がカギを握った一戦
もはや新生ラツィオにおける中心選手となり、試合後にはトゥドルからも絶賛を受けた鎌田。『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣は、どのようにパフォーマンスを評価したのだろうか。
イタリア版の試合中継で実況を担当したリッカルド・マンチーニ氏は、新生ラツィオでリーグ戦全5試合に先発している鎌田について「日本人選手はイゴル・トゥドルがラツィオのベンチにやって来てから、常にピッチに立っている」と紹介。18分に左サイドのアダム・マルシッチのパスに反応し、ペナルティエリア内に侵入してクロスを狙ったシーンに言及した。
マンチーニ氏が「ボールを持たないカマダが飛び出してきた」と描写すると、ラツィオOBで解説を担当したファビオ・バッザーニ氏が続けた。
「ラツィオの選手たちが見せているシンクロニズムは非常に良い。カマダは効果的なクロスを上げられなかったが、飛び出しのタイミングはちょうどよかった。タイミングはぴったりだった。ラツィオは、トゥドルが求めるチームへと成長している」
さらにバッザーニ氏は、マルコ・バローニ率いるヴェローナとの対戦において、鎌田らボランチ2人の役割が重要であることを強調している。
「1対1で守るバローニのチームに対して、カマダとゲンドゥージの飛び出しがさらに重要になる。なぜならヴェローナの両サイドバックの背後に広いスペースが生まれるためで、ボランチ2人の飛び出しが大切であることは明らかだ」
後半に入った47分、マンチーニ氏は、相手守備陣の背後を狙って中央付近で飛び出した鎌田を見ると大興奮。左サイドでボールを保持するタティ・カステジャーノスが鎌田に気付いていないことにやきもきし、「カステジャーノスはカマダが見えていないのか!」と苦言を呈した。
そしてその後、エリア内へ向かった鎌田にボールが入ると、マンチーニ氏は「そうだ、いま見えたか! 日本人のカマダだ!」と叫んだ。鎌田は相手DFと交錯して倒れてゴールにはつながらなかったが、「タイミングは完璧だった」と称えている。
(C)Getty images
伊解説陣が絶賛の1プレー
スコアレスのまま進んだ66分、ラツィオ先制の絶好のチャンスが訪れた。鎌田は相手のスローインからボールを奪うと、左サイドからエリア内に侵入。逆サイドのペドロへグラウンダーのクロスを入れたが、スペイン人FWは枠をとらえることができず、2人は天を仰いだ。
マンチーニ氏は鎌田のラストパスを称賛。「うっとりするような素晴らしいカマダのアシストだった。サッリの下でほとんどプレーしていなかった選手とは本当に別人だ。間違いなく自信を持ってプレーしているし、うまく使われている」と語ると、ラツィオOBも、この1プレーを絶賛した。
「カマダは全てを最高にうまくやっていた。スローインのボールの読みがいかにうまかったかを見てくれ! ボールを回収し、縦へ推進して適切なボールを送った。これはトゥドルのチームのビッグチャンスだったよ。カマダは最高に素晴らしかった。確かに彼はうまく使われている部分もあるが、スローインを読み解き、ボールを回収する準備ができているメンタル状態にあることにも注目するべきだ」
ラツィオは72分、鎌田とマッティア・ザッカーニの2人で相手選手にプレスをかけてボールを奪うと、ザッカーニがルイス・アルベルトとの連携から先制点を奪った。バッザーニ氏は「強烈なカウンターだ。守備から攻撃へと切り替え、模範的なカウンターだった」とコメントしている。
(C)Getty images
完全な試合を演じたラツィオの6番
87分、フェリピ・アンデルソンに代わってマティアス・ベシーノが投入されると、鎌田はトップ下へと移動。90分に左サイドでザッカーニからリターンを受けると、深い位置まで侵入して相手のファウルを誘い、フリーキックを獲得した。
マンチーニ氏が「カマダはゴールへと向かっていた。相手にイエローカードが出ても良かったね」と語ると、バッザーニ氏も同意。「その通りだ。しかしラツィオの背番号6番は今日、完全な試合を見せた!」と称賛した。さらにゲンドゥージとのコンビについて「2人のボランチは、攻撃面においてラツィオにプラスアルファの何かを与えたように見える」と評価した。
放送・配信予定
- モンツァ vs ラツィオ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年5月5日(日)日本時間1:00
- 日本語実況あり
- 会場:U-パワー・スタジアム
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