今年3月にイゴル・トゥドルがラツィオ指揮官に就任して以降、リーグ戦全試合に先発出場しているMF鎌田大地。新生ラツィオの中心選手として活躍を見せる27歳MFは、日本時間27日に行われたセリエA最終節ラツィオ対サッスオーロ戦(1-1)においても、9試合連続で先発するとフル出場を果たした。
『ダゾーン・イタリア』解説陣の一員で、試合中継で実況を担当したダリオ・マストロヤンニ氏は、試合開始まもなく、3-4-2-1のトップ下に入った鎌田に注目。ゴラッソを決める活躍を見せた前節のインテル戦(1-1)を振り返った。
「先週はサンシーロでインテルを相手にゴールを決めたダイチ・カマダだ。勝利したシーズン序盤の(スタディオ)マラドーナでのナポリ戦以降、8カ月にわたって得点を挙げていなかった。だが彼は、イゴル・トゥドルの下、再び極めて重要な選手になった」
開始直後に左サイドでチャンスメイクを狙った鎌田について「日本人選手はすぐさまラツィオに火をつけた」と伝えたマストロヤンニ氏。背番号6番が8分にサッスオーロのパスを阻むと、守備への貢献を評価し、「カマダが襲った。彼は非保持の際のこの仕事においても重要だ。インテンシティを加えて、ラツィオのボールの再奪取に貢献している。トゥドルのカルチョで大切なことだ。ダイチには実行力がある」と称賛した。
続いて18分、右サイドで飛び出した鎌田に対し、マティアス・ベシーノからボールが入ると、鎌田はエリア中央へ侵入したタティ・カステジャーノスへのパスを選択したが、シュートにつながらなかった。マストロヤンニ氏は、「面白いシーンだった。カマダはすぐさま空いたスペースを読んで縦へ攻撃する能力がある。私は、あの場面において1対1を仕掛けてシュートに行っても良かったと考える」とコメントした。
31分、左サイドからエリア内に侵入したルカ・ペッレグリーニがニコロ・ロヴェッラからリターンを受け、中央の鎌田へラストパスを送ったが、シュートはサッスオーロGKアレッシオ・クラーニョに阻まれた。マストロヤンニ氏は、相手GKのセーブを称える一方で、ラツィオの攻撃にも賛辞を贈った。
「前半のラツィオ最大のチャンスを得たのはカマダだった。しかしサッスオーロGKの反応が素晴らしかった。ロヴェッラとペッレグリーニのワンツーから全てがぴったりのタイミングで、ラツィオのクオリティを示す、この試合1本目の稲妻だ。カマダはエリア内への侵入がうまかった」
トレードマークにも注目
鎌田は53分、ベシーノとロヴェッラに代わってフェリピ・アンデルソンとマテオ・ゲンドゥージが投入されると、ボランチへ下がって試合終了までプレーしたが、ザッカーニのゴールでラツィオが1-0とリードしていた66分、鎌田がフィリッポ・ミッソーリへのファウルで与えたフリーキックにより、同点に追いつかれた。
『ダゾーン・イタリア』の実況担当者は、イエローカードが提示されてカメラに映し出された日本代表MFの長袖のユニフォームにも注目して語った。
「カマダがミッソーリと議論しているが、カマダはいつも通りの長袖シャツだね。長袖シャツは、契約を結んだ直後の最初の要望だった。長袖シャツは数が減っているが、彼は手に入れることができ、もはや日本人選手のトレードマークだね。トゥドルの下で主役となったが、(前監督のマウリツィオ)サッリ時代は違った。しかし当時から彼のクオリティはよく知られていた」
(C)Getty images
イタリアメディアの鎌田の評価は?
そんな鎌田のパフォーマンスについて、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は及第点を上回る「6.5」と高く評価。「彼はトゥドルのゲームの灯台だ。クラーニョにゴールを阻まれた」と綴り、2戦連続ゴールが実現しなかったことを惜しみつつ、プレーメイカーとしての貢献を称えた。
また、『Corriere dello sport』紙は及第点の「6」と採点。「鉄槌のトップ下だが、クラーニョが壁となった。サンシーロのカマダではなかった」と綴り、賛辞を受けたインテル戦でのパフォーマンスと比較した。また失点シーンでマッティア・ヴィーティのマークにあたっていたことに言及。「ヴィーティに関して厳しく言えば、彼がいたはずだ」と指摘した。
このほか、大手メディアの『Sky Sport』は合格ラインに満たない「5.5」の評価を下した一方、『Mediaset』は、チーム内最高評価を得たザッカーニの「7」に次ぐ、「6.5」の高評価となっており、現地メディアで評価は分かれた。
放送・配信予定
- ラツィオ vs サッスオーロ
- 配信:DAZN LIVE配信なし。見逃し配信は試合終了から24時間後
- キックオフ:2024年5月27日(月)日本時間3:45
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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