セリエAの今シーズン最後の一戦となるアタランタ対フィオレンティーナ戦が日本時間3日、ベルガモのゲヴィススタジアムで行われた。この試合は当初、3月17日に予定されていたが、フィオレンティーナのゼネラルディレクターを務めていたジョー・バローネ氏の体調の急変(2日後の3月19日に死去)により延期となっていた。
ヴィンチェンツォ・イタリアーノ率いるフィオレンティーナは、すでに試合前からリーグ戦8位の成績が確定していたが、3-2と勝利を収めてシーズンをフィニッシュした。フィレンツェでの3シーズンを終えたイタリアーノは、試合終了後の『ダゾーン』のインタビューで語り、逃したUEFAカンファレンスリーグのタイトルを惜しみつつ、クラブやファンに別れを告げた。
「最高の3年間だった。私は成長し、3年前にここへやって来た時とは、異なる姿で立ち去ることができると思う。タイトルを獲得することはできなかったが、これまでの道のりはファンタスティックなものだった」
「だが、フィオレンティーナの選手やファンは、ここベルガモのようにトロフィーを掲げるのにふさわしかっただけに残念だ。感動で鳥肌が立つよ。この絆から離れて立ち去るのは、美しいことではないかもしれないが、これがカルチョなんだ」
「一定のレベルに到達したら、それ以上は先に進めないが、周囲からさらなる努力を求められる。しかし私は全てを出し尽くしたと思っている。ページをめくって、このファンに満足感を与えられる新たなアイディアへこの場を譲るのがふさわしいだろう」
「これが、私が会長や(ダニエレ)プラデSD(スポーツディレクター)に伝えたことだ。明日から私自身の将来について計画を始めるが、プラデSDも同様に偉大な愛と情熱でこのユニフォームのために尽くしてくれるだろう」
なお、イタリアの複数メディアの報道によれば、フィオレンティーナの次期監督には、モンツァのラッファエレ・パッラディーノが有力視されているほか、イタリアーノは、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得したボローニャ行きの可能性が伝えられている。
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