昨夏、わずか1年でセリエAに復帰すると、今シーズンはアルベルト・ジラルディーノ監督の下でリーグ戦11位の好成績を収めたジェノア。その立役者となったスペイン人GKジョゼップ・マルティネスにインテルから熱視線が注がれる中、後釜となるGKの確保に乗り出している。
これまで、シント=トロイデンに所属する鈴木彩艶とマジョルカが所有権を持つレアル・オビエドのGKレオ・ロマンがリストアップされていることが伝えられてきたが、イタリアメディア『Sky Sport』は21日、ジェノアが新たに、フィオレンティーナで3シーズンにわたって正GKを務めた34歳ピエトロ・テッラッチャーノに関心を寄せていることを報じた。
ジェノヴァの地元紙『Genova Today』は、その背景として、鈴木やレオ・ロマンの獲得が困難となっている現状を伝えている。ジェノアはすでに、23歳のスペイン人GKの獲得へオファーを提示したが、マジョルカは、すぐさまこれを拒否したとみられる。一方、鈴木についても「全く簡単であるように見えない」と指摘した。
しかし地元紙は、この2人について「ロマンが23歳、スズキに至っては21歳と決定的に若く、経験値が少ない状態で獲得して頼れる1番としてイタリア王者のユニフォームを身にまとえるようになるほど強くなるまで成長させたマルティネスのような取引を再現できる可能性がある」と主張。将来的なビッグクラブへの再売却が期待できる逸材であることを示唆した。
ジェノアのGK補強はマルティネスの移籍が前提となるが、『Sky』は現時点でジェノアGKのインテル移籍交渉がまだ合意に達していないことも報じている。このためインテルは、代替候補として、ビジャレアルのフィリップ・ヨルゲンセンや、アトレティコ・パラナエンセのベントとの連絡も継続しているとみられる。
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