今節、大きな注目集めたのは勝ち点2差で迎えたG大阪と町田の一戦だ。立ち上がりに主導権を手にしたのはG大阪。左サイドのウェルトンを起点に鋭い攻撃を仕掛けていくと、9分に宇佐美貴史のスルーパスに抜け出したウェルトンが見事なシュートを沈めて先手を奪うことに成功した。これでG大阪がさらに勢いに出るかと思われた。しかし、迎えた33分、その直前に警告をもらったばかりだった半田陸が2枚目の警告を受けて退場。G大阪が数的不利に立たされると流れが激変する。
前半アディショナルタイム、ロングスローの流れからこぼれ球をミッチェル・デュークがヘディングで決めて試合を振り出しに戻すと、62分には後半からピッチに入った藤尾翔太がPKを沈めて逆転に成功。69分には仙頭啓矢にもゴールが生まれて一気に差を広げて見せた。この点差を最後まで維持した町田が3試合ぶりの勝利。上位対決を制して首位をキープした。
もう一つの注目カードとなったのは神戸と鹿島の上位対決だ。試合はエースの鈴木優磨を出場停止で欠いた鹿島が先手を取る。8分、CKからチャヴリッチがニアでへティングを合わせて先制ゴールを奪った。
だが18分、扇原貴宏のロングフィードに抜け出した武藤嘉紀が絶妙なコントロールからゴールを沈めて神戸がすぐに試合を振り出しに戻した。これで流れを掌握すると、38分にはCKのこぼれ球をマテウス・トゥーレルが押し込んで前半のうちに逆転に成功した。勢いのついた神戸は、62分に大迫勇也のゴールが一度はオフサイドとなったが、VARチェックの末にゴールが認められ、3点目を奪取。このリードを最後まで逃げ切り、神戸が逆転で上位対決を制した。
また、セレッソ大阪はレオ・セアラとルーカス・フェルナンデスのゴールで名古屋グランパスに勝利して7試合負けなしで5位に浮上。アビスパ福岡は後半に生まれた重見柾斗の1点を守り切り、FC東京を破って6試合無敗で6位に浮上している。
その他、湘南ベルマーレと京都サンガF.C.の降格圏に沈むチーム同士の対決は24分の原大智のゴールで京都に軍配。浦和レッズとジュビロ磐田の一戦は、終始ゲームを支配した浦和が3得点を奪って連勝を飾っている。
■J1リーグ第21節 結果
札幌 0-1 新潟
川崎F 1-1 広島
横浜FM 1-2 東京V
G大阪 1-3 町田
C大阪 2-1 名古屋
浦和 3-0 磐田
FC東京 0-1 福岡
湘南 0-1 京都
神戸 3-1 鹿島
鳥栖 1-4 柏
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