2023-24シーズンのウニオン・ベルリンおよびフェネルバフチェでのプレーを最後に、現役生活に終止符を打ったレオナルド・ボヌッチ氏。37歳の元イタリア代表DFは、イタリアのサッカーメディア『Cronache di Spogliatoio』のインタビューに応じると、自身の現役引退の背景を明かした。
「自分の中にある炎がなくなってしまったから引退したんだ。世界に格好悪い姿を見せるより、やめる方が良いと思ったんだ。それに私はイタリア国外の2チームでのプレーも経験した。そこで私自身が求めていた答えを見つけることもできた。いまは本当に自分の中での折り合いをつけることができた」
そんなボヌッチ氏は今後、指導者への転身を志している。特にモデルとしている監督として、ユヴェントスやイタリア代表での恩師アントニオ・コンテとEURO2020制覇を分かち合ったロベルト・マンチーニを挙げた。
「私はコンテとマンチーニからインスピレーションを受けている。コンテは、自我の奥底にあるハングリー精神と闘志を見つけ出してくれる指揮官だ。一方のマンチーニは、EUROにおいて、誰も成し得なかったことを達成した」
(C)Getty Images
またボヌッチ氏は、過去に12シーズンにわたってプレーした古巣について、自身の見解を示している。ユヴェントスでは、第2次マッシミリアーノ・アッレグリ体制が幕を閉じ、2023-24シーズンにボローニャを率いてセリエA5位と目覚ましい成績を残した41歳の若手指揮官チアゴ・モッタを迎え、新たな時代へと突入する。
「もしユヴェントスが現時点において、未来を見据えた新たなプロジェクトを望んでいるのなら、ボローニャでの成績を踏まえると、モッタは最善の選択だったと考える。モッタは選手時代にビッグクラブを経験しているはずだが、ユヴェントスでは、当然、失敗のための時間は与えられず、すぐに実力を証明しなければならない」
「選手たちが素早い適応をし、スタートから全てのメカニズムがうまくはまり、ユヴェントスが3シーズンにわたってプレーしてきた形とは異なる新たなプレースタイルでカルチョを表現できるようになることを願っているよ。われわれユヴェントスのファンは、ユーヴェが再び自らのプレーし、楽しませて勝つ姿を見たい」
ボヌッチ氏を巡っては、EURO2024でスイスに敗れてベスト16敗退となったイタリアの代表スタッフ入りのうわさが囁かれているが、元ユーヴェDFはこれを否定。「(代表責任者の)ジジ(ジャンルイジ)ブッフォンと話をしたが、代表スタッフの話は全くのでっち上げだ。私は7月末から指導者講習を受ける予定だが、少し休養を取って家族との時間を楽しむつもりだ」と明かした。
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