2023-24シーズンにセリエB優勝を果たし、3年ぶりのセリエAへ臨むパルマは今夏、GKの補強として、シント=トロイデン(STVV)に所属する21歳GK鈴木彩艶をリストアップして交渉をおこなっており、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は5日、「移籍金600万ユーロ(約10億円)を準備」して獲得に乗り出していることを報じていた。
そんな中、パルマの地元紙『Parma Today』は14日、鈴木獲得交渉は「最後の詰め」の段階まで進展しており、「総額1000万ユーロ(約17億円)程度の取引について、STVVと合意まであと一歩」に迫っていると伝えた。
「ザイオン・スズキがパルマの新選手になるまでに、ますます近づいている」と強調。「取引は、ボーナスや支払い方法に関して合意にたどり着けず、何度か破談寸前となったこともあった」が、週末の間も絶えず交渉が続けられ、「合意まで残すところはわずかな細部のみ」としている。
2クラブは、移籍金750万ユーロ(約13億円)+ボーナス250万ユーロ(約4.3億円)を基本とすることで合意に至ったとみられており、今後は、選手との間の契約期間などいくつかの点について議論が行われるとみられる。なお、鈴木の代理人は、1年間の延長オプション付きの3年契約を希望しているとされる。
同時に「双方がまもなく合意に達することに自信を持っている」とも伝えられており、今後数時間以内に全てが解決し、合意内容を書面化できる可能性もあるようだ。また地元紙『ガゼッタ・ディ・パルマ』は15日、「もはやパルマの2人目の補強は完了したと同然」と報道。「選手に近い情報源」の話として、すでに鈴木がパルマの街に到着した可能性があることを伝えた。
パルマは、現地時間8月11日のコッパ・イタリア1回戦のパレルモ戦を経て、17日にフィオレンティーナとホームでのセリエA開幕戦に臨む。だが13日に行われたルガーノとの親善試合では1-3と敗れており、指揮官のファビオ・ペッキアは、20日に予定されているアントワープとの親善試合までに、鈴木を手元に置きたい意向とみられる。
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