シモーネ・インザーギ指揮下で3年目となった昨シーズン、2位以下に19ポイント以上の差をつけ、圧倒的な勝利でクラブ通算20回目となるスクデットを獲得したインテル。セリエA連覇を目指す王者は今夏、ポルトを退団した31歳FWメフディ・タレミをフリーで獲得するなど補強に取り組んでいる。
そんな中、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は21日、ジュゼッペ・マロッタ会長兼CEOらの取り組みを評価。「インテルは新戦力のおかげでさらに強くなる…インザーギは微笑む」などと見解を示している。
まずインテル史上初のイラン人選手となったタレミについて「インザーギは、ゴール前における彼の抜け目のなさに感銘を受けた」と指摘。「謙虚で協力的で、機転がきき、どん欲」で、「全員が夢中になった」と伝えている。
合宿中に近くでパフォーマンスを見守った者の話として、かつてインザーギが指導したミロスラフ・クローゼやエディン・ジェコのように「シュートを1本も失敗しないセンターフォワード」と紹介。「イラン人FWは、単なる攻撃陣のローテーション要員以上の存在になる」と期待を寄せた。
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そのうえで、タレミやジェノアから加わった26歳GKジョゼップ・マルティネス、ナポリを退団してフリーで加入したMFピオトル・ジエリンスキらが「主力が誰も放出されず、すでに強いチームに異なるクオリティを付け加えた」と分析している。
またマルティネスについて「スペイン人GKはパーソナリティが印象的で、自信をもって守備陣を統率する。低い位置からビルドアップし、よくコミュニケーションをとって注意を引く」と評価。36歳になるヤン・ゾマーの後継者として、将来の正GKを確保したとの見方も示している。
セリエA最強と謳われるインテルの中盤の補強であるジエリンスキは、左インサイドハーフのヘンリク・ムヒタリアンとポジションを競う見込みであると指摘。「毎週末に指揮官を困らせることが目標」となるが、2人とも控え要員の立場に慣れていない選手であることから、2人の間の競争意識は「インテルにとって利益でしかない。クオリティが保証となる」と主張した。
最後に同紙は、今夏のインテル補強の残る1ピースが左センターバックであるとし、「複数の若手の評価を行っている」と伝えた。その候補の1人として、2006年生まれの17歳のサンプドリアDFジョヴァンニ・レオーニの名前を挙げた。ただ、「現時点でクラブは獲得を急いでおらず、足りない1ピースは落ち着いてやって来るだろう」との見通しを示している。
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