2020年10月、下部組織から過ごしたフィオレンティーナを離れ、ユヴェントスへ加入したフェデリコ・キエーザ。かつて将来を嘱望された逸材は、2022年1月にひざ十字じん帯断裂の重傷を負うと、近年は度重なるフィジカルトラブルに苦しみ、昨シーズンはマッシミリアーノ・アッレグリ指揮下の試合中、自身が1人目の交代であることに不満を示す姿も伝えられていた。
キエーザは今夏、ナポリやローマからの関心が報じられていたが、ユヴェントスのチアゴ・モッタ新監督が4日、ブレストとの親善試合に帯同しなかった26歳のイタリア代表FWらの去就に言及。今夏の放出を見据えた招集外であったことを明言したことで、来年6月末に契約切れとなるキエーザの今後に注目が集まっている。
イタリア紙『Tuttosport』は5日、キエーザの契約期限が1年後に迫るものの、契約延長のための前提条件が存在しないため、クラブ側がキエーザの去就が取り組むべき最優先課題に掲げていることを指摘。そのうえで、「ユーヴェとインテルの間の物議を醸すトレード」として、キエーザとインテルMFダヴィデ・フラッテージの大型トレードの可能性を報じている。
すでにインテルは、来夏のキエーザのフリーでの獲得に関心を示していたことが報じられていたが、「シモーネ・インザーギはスピードのあるドリブルの特徴をDNAに持つ選手を少なくとも、もう1人希望している」とみられるうえ、「キエーザは、技術面および戦術面において、インテルのプロジェクトで機能することは間違いない」として、売却を急ぐユヴェントスとの取引に応じる可能性も指摘されている。
「キエーザの即インテル移籍がミラノ勢にとって付加価値となる」見込みである一方、「フラッテージもチアゴ指揮下で同様のことが言える」とイタリア紙は主張している。なぜなら「ユーヴェには、まさに中盤でボールを持ち、リズムを変え、バランスを分散させることができる選手がいない」ためだ。
また、キエーザとフラッテージのトレードが実現すれば、ユーヴェがかねてより熱視線を送るトゥーン・コープマイネルスを慌てて獲得する必要もなくなるとの指摘もある。
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キエーザとフラッテージを巡っては、移籍情報サイト『Transfermarkt』による評価額がいずれも3500万ユーロ(約55億円)で同額となっている。だがイタリア紙は、複数の要素を踏まえたうえで、フラッテージの移籍金がキエーザを上回ると指摘。トレードを行う場合、ユヴェントス側が1000万ユーロ(約16億円)にわずかに満たない金額を差額としてインテル側に支払う必要があるとの見方を示している。
放送・配信予定
- インテル vs アル・イテハド
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年8月8日(木)日本時間3:30
- 会場:U-パワースタジアム
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