今節、浦和レッズと川崎フロンターレの試合が雨の影響で前半終了時点で中止となった中、上位陣には動きのある週末となった。
首位を走るFC町田ゼルビアは、敵地でアルビレックス新潟と対戦。試合開始前から強めの雨が降り続く中、町田は谷晃生が好守を連発すると、徐々にペースを引き寄せていく。
ただ、最後のところで新潟の粘り強い守備を崩し切ることができず。相手の攻撃をシャットアウトすることはできたが、そのままスコアレスで試合は終了し、勝ち点1を分け合う形となった。
首位が勝ち点を落としたことで差を縮めるチャンスが生まれた中、2位の広島はホームで柏レイソルと対戦。立ち上がりこそ押し込まれる時間があったが、38分に中野就斗が右サイドを駆け上がったところから、クロスのこぼれを逃さずにすぐさまシュートを放つとゴール左に決まり広島が先制に成功する。
リードを奪った広島は、後半も主導権を掌握。65分には左サイドのニアゾーンにうまく入った松本泰志がクロスを狙うと、これがクリアしようとしたDFに当たってゴールイン。大きな追加点が生まれた。2つの得点が余裕が生まれた広島は、その後もうまくゲームをコントロール。30年ぶりの6連勝で首位との勝ち点差を「2」に縮めている。
また、3位につけていた鹿島アントラーズが東京ヴェルディに敗れた中、代わって順位を上げたのがヴィッセル神戸だ。サガン鳥栖とホームで対戦した中、序盤から積極的な仕掛けを見せていくと、33分に武藤嘉紀の見事なクロスからファーサイドで宮代大聖が押し込みゴールを奪取。先手を奪うことに成功した。
これで勢いがさらについた神戸は、自陣でのボール奪取から素早い攻撃を見せると、最後は武藤のクロスを今度は佐々木大樹が頭で押し込み追加点。このリードを守り切った神戸が2-0で勝利を手にし、3位へと浮上している。
そのほか、上位につけるガンバ大阪はアビスパ福岡を相手に2-2のドローで4試合連続引き分けと足踏み。残留争いをしているチームでは、北海道コンサドーレ札幌と京都サンガF.C.が連勝を飾っている。
■J1リーグ第28節 結果
G大阪 2-2 福岡
浦和 中止 川崎F
横浜FM 4-0 C大阪
湘南 0-1 名古屋
京都 3-0 FC東京
東京V 2-1 鹿島
広島 2-0 柏
新潟 0-0 町田
磐田 0-2 札幌
神戸 2-0 鳥栖
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