新加入のGK鈴木彩艶を抜てきし、3年ぶりとなるセリエAの開幕節をフィオレンティーナと1-1で引き分けたパルマ。2年前からファビオ・ペッキアが作り上げてきたチームは、日本時間25日、ミランとのビッグマッチに臨むと、開始直後にデニス・マンの2戦連続ゴールで先制に成功すると、一度は同点に追いつかれたが、77分に途中出場した新戦力のマッテオ・カンチェリエリとポントゥス・アルマクヴィストのコンビで決勝点を奪い、2-1でジャイアントキリングに成功した。
鈴木は、開幕戦に続いて2戦連続で先発。30分にノア・オカフォーの決定機を阻むなどの好セーブを見せ、チームの勝利に貢献したが、『ダゾーン・イタリア』の解説陣も見解を示している。実況を務めたダリオ・マストロヤンニ氏はまず、9分にオカフォーのクロスに反応してキャッチしたプレーを評価。「スズキは素晴らしい飛び出しだった」と称えている。
続いてマストロヤンニ氏は、30分に鈴木が目の前にいたオカフォーのシュートを阻んだシーンに賛辞を贈った。「スズキだ! 素晴らしい反応と反射能力だった!」とコメントした。直後にミランが左サイドから攻め込み、クリスティアン・プリシッチのクロスにストラヒニャ・パヴロヴィッチが頭で合わせてシュートを狙うと、日本代表GKが片手で上方へ弾いたが、マストロヤンニ氏はまたしても「スズキ!」と叫び、「パヴロヴィッチのセリエA初ゴールに『ノー』と答えた」と伝えた。
ミランは66分、左サイドのテオ・エルナンデスとラファエウ・レオンのパス交換からゴール前にいたプリシッチが押し込んで同点弾をマークしたが、イタリアの解説陣は鈴木のプレーについてコメントすることなく、「あの2人が火をつけ、ミランに火がついた。決めたのはプリシッチだが、テオとレオンが1-1を演出した」とミランの選手たちを称えた。解説を務めた元スイス代表MFヴァロン・ベラーミ氏も「この試合でも何かを作り出したのは、いつものコンビだった。2人はいつも面白いプレーを作り出すことができる」と賛辞を贈った。
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伊解説陣が注目した鈴木のプレー
その後、ベラーミ氏は、パルマが77分にレオンのミスを突いてカウンターから追加点を挙げて2-1とリードしていた87分のシーンに注目した。鈴木は、ミランの最終ラインからエリア内を狙った高いボールを両手でキャッチすると、すぐさま前線へと走り出したアルマクヴィストへロングフィードを送り込んだ。元スイス代表MFは「すぐにプレーを再開し、カウンターを狙ったスズキの選択は特別だったね」とコメントしている。
鈴木は90分、今度は前線のカンチェリエリへボールを送り込んだ。するとマストロヤンニ氏が「スズキが素晴らしいキックでロングフィードを見せた」と称えたが、「またしても素晴らしい読みを見せたパヴロヴィッチ」に惜しくも好機を阻まれている。
試合終了後、ベラーミ氏は、昇格組のパルマがミランから挙げた金星について解説した。
「パルマが長らくこのプロジェクトを続けてきたのに対し、ミランはこれからプロジェクトを開始しなければならない。この言葉が適切かもしれないね。ミランは素早くプロセスを進めていかなければならない。一方のパルマは驚きだった。開幕から2試合、このリズムでプレーし、アイデンティティを示したことは並外れていた。パルマは今後も、この歩みを続けていくのかもしれない」
「新たなサイクルを開始する時、うまくスタートを切れれば、自信や落ち着きが生まれて助けになる。だがミランは全く逆になってしまった。(失点のきっかけを作って落胆していた)レオンは、王者なら立ち上がり、前を向いて試合を続けて結果を取り戻せるよう努力するべきだ。これほど象徴的な選手がピッチに倒れ込んでいたら、チームメートにとって良い影響を与えない」
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