今シーズンは安定した成績が残せず、スクデット争いで出遅れを見せているパウロ・フォンセカ新体制のミラン。第10節では、首位ナポリにホームで0-2と敗れ、チーム内の問題点として、10番を背負うラファエウ・レオンら主力選手たちのカンピオーネ(王者)らしからぬ振る舞いが挙げられている。
フォンセカはレオンをベンチスタートとする荒療治にも出たが、ナポリ戦では効果が現れず、『ダゾーン・イタリア』の「Dazn Serie A Show」に出演した解説陣が議論を行った。インテルOBで人気解説者のダニエレ・アダーニ氏は、ミランを分析したうえで、チーム内のカンピオーネたちの奮起を求めた。
「ミランはまだ姿が見えない。良い試合をするときもあれば、最悪の試合をするときもある。相手の脅威となる同時に、攻撃されやすくもある。守備がコンパクトに見えても、その1分後には、間延びしてしまう」
「カンピオーネであるならば、他の選手以上に実力を証明することを求められる。私が常に語っていることは、カンピオーネとは、『解決し、付加価値を与える者』なんだ。私はミランの3~4人のカンピオーネたちに対し、これを期待している。テオ・エルナンデス、レオン、(マイク)メニャン、そしていま、ベンチに座っている(フィカヨ)トモリだ。彼もまた、スクデットを獲得した時にいたはずだ」
すると元スイス代表MFのヴァロン・ベラーミ氏は、レオンを“カンピオーネ”の一員に挙げたアダーニ氏に異を唱え、ミランの10番を酷評した。
「現時点において、レオンはカンピオーネではない。彼は過去に素晴らしい1シーズンを送り、スクデットを獲得したが、その後の彼を“カンピオーネ”と定義することはできない。スペースがある時、彼がうまいのは知っているが、継続して活躍することができない。われわれは彼をカンピオーネとして扱うのをやめるべきだ。ベンチ行きならベンチへ行けば良い。それだけの話だ」
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