1日、J1リーグの2試合が行われた。
連覇を狙うヴィッセル神戸と残留を目指すジュビロ磐田が対決した。
前半から神戸が押し込む展開に。ただ磐田は守備時に[5-4-1]の強固なブロックを構築し、まずは硬い守備で神戸の攻撃を耐え凌いでいく。13分には左サイドを崩したところから上げたクロスを酒井高徳が、33分にはペナルティエリア内でキープした大迫勇也からラストパスを受けた井手口陽介が、前半終了間際には宮代大聖が頭でシュートを放つが、磐田の守護神・川島永嗣が度重なるセーブでゴールを死守。前半はスコアレスで折り返した。
ただ後半立ち上がりに神戸が試合を動かす。47分、磐田に押し込まれていたところから自陣でボールを奪うと、前線へ素早く繋いでカウンターへ。最後は2列目から飛び出してきた宮代がGKとの1対1を冷静に沈めてリードすると、53分にはCKをニアで山川哲史が頭で決めて追加点。後半立ち上がりに一気に2点差へ広げる。
苦しい状況に追い込まれた磐田は、57分には山田大記と渡邉りょうを、65分にはマテウス・ペイショットと攻撃的なカードを切るが、攻撃機会を作り切れず。終盤にセットプレーからシュートに持ち込むシーンは増えたものの、最後まで反撃の狼煙は上げられなかった。
ひと足先にゲームを消化した神戸は、勝ち点3を積み上げて暫定で首位に浮上。対する磐田は、勝利を飾った前節の流れを続けず、残留圏との差を詰め寄ることはできなかった。
もう一つの会場では、川崎フロンターレと鹿島アントラーズが対戦した。
試合は立ち上がりから鹿島がペースを握る。10分、柴崎岳のピンポイントクロスに知念慶が頭で合わせて先制すると、18分には左サイドからのクロスを樋口雄太が強烈なボレーを蹴り込んで追加点。28分には、こぼれ球を拾った三竿健斗がそのままシュートを狙い、これがゴールに吸い込まれ、前半だけで3点差と圧倒的優位に立った。
後半に入ると、川崎Fが反撃を転じていくが、左サイドを崩した三浦颯太のクロスが山田新の下に渡るが、これを枠に押し込めない。後半アディショナルタイムに山本悠樹が鮮やかな直接FKを仕留め、1点を返したものの、前半の失点が大きく響く結果となった。
前半のリードを逃げ切った鹿島は、中後雅喜監督の下で初白星を飾り、暫定で4位に浮上。一方の川崎Fは、4試合ぶりの黒星となった。
■11月1日開催 結果
・J1第35節:
川崎F 1-3 鹿島
神戸 2-0 磐田
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