最後までもつれた自動昇格争いは、勝利が条件となっていた3位V・ファーレン長崎が愛媛FCと対戦。試合はマテウス・ジェズスのゴールで先制点を奪うことになるが、前半のうちに同点に追いつかれてしまう。
それでも、前半アディショナルタイムにマルコス・ギリェルメのゴールで勝ち越しに成功すると、後半は自慢の攻撃力が火を吹いてゴールラッシュ。後半だけで3つのゴールを加え、愛媛を突き放した。結局、愛媛に1点は返されたものの、そのまま試合は終了。5-2で勝利した長崎は、横浜FCの結果を待つことになった。
長崎が勝利したことにより、引き分け以上で昇格が決まる状況となった横浜FCは、敵地でレノファ山口FCと対戦した。昇格目前での3試合勝ち星なしと難しい状況を強いられている横浜FCは、この試合も積極的な攻撃を繰り出していくがなかなかゴールが生まれず。スコアレスのまま時間だけが過ぎていく展開となる。
ただ、粘り強い守備を続けたことで失点を許さないと、ゲーム終盤のピンチも体を張ってクリア。最後まで得点を奪われることなく試合を終え、スコアレスドローで勝ち点1を加えた横浜FCが1年でのJ1復帰を決める幕切れとなった。
三つ巴となったJ1昇格プレーオフ争いも最後まで熾烈な争いに。勝ち点1差で迎えたモンテディオ山形とジェフユナイテッド千葉の直接対決は、立ち上がり2分の安部崇士のゴールで好調の山形が先手を奪うことに成功する。迎えた24分には千葉の松田陸が土居聖真を倒してPK献上。レッドカードで退場する事態となった。
こうなると完全にペースは山形へ。このPKをディサロ燦シルヴァーノが決めてリードを広げると、数的優位を生かしてさらに2つのゴールを追加。4-0で勝利した山形が、4位でプレーオフ出場を決めた。一方、千葉は7位となり、最終節でプレーオフ圏外へ転落した。また、試合開始時点でプレーオフ圏外にいたベガルタ仙台は大分トリニータに勝ち切り、千葉を抜いて6位でプレーオフ出場を決めている。
■J2リーグ第38節 結果
仙台 2-1 大分
秋田 1-0 藤枝
山形 4-0 千葉
いわき 3-0 群馬
栃木 0-0 徳島
甲府 3-1 水戸
清水 1-0 熊本
山口 0-0 横浜FC
長崎 5-2 愛媛
鹿児島 0-0 岡山
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