11月シリーズでアジア最終予選2試合に臨む日本代表は、15日にインドネシア代表、19日に中国代表とそれぞれ敵地で対戦する。アウェイ2連戦となる中、ここまでアジア最終予選全試合に先発してきた上田綺世が負傷したことで、セルティックに所属する古橋亨梧が2023年10月シリーズ以来、約1年ぶりに代表メンバーに名を連ねた。
イベント参加者から古橋の起用法について問われると、内田篤人氏は、「やっぱりタイプの問題ですよね。(上田)綺世みたいに高さ、強さがある選手なのか、(古橋のように)それともエリア内で相手との駆け引きでパッと得点に絡むチャンスを作るのか。ベタ引きされたらとか、相手の状況にもよるので、誰がファーストチョイスかというのはどうやって決めるんだろうね」とコメント。
この疑問を受けて中村憲剛氏は、「(アジア最終予選は)押し込む展開が多いので、上田綺世をここ(最前線)に立たせることで単純に1対1のパワーのところが目的としてはあると思います」と起用の意図を推測し、「逆に彼(古橋)がそこに入ると、攻め筋が変わる。当然、ストライカーのキャラクターは違いますし、彼は上背も無いので。彼を活かす戦い方にシフトしなければいけないタイプであることは間違いないと思います」と解説した。
現役時代は森保一監督が率いるサンフレッチェ広島などで小柄ながらも相手との駆け引きや動き出しの良さでゴールを量産し、古橋と同じ170cmの身長の佐藤寿人氏は、「古橋選手はゴール方向に体を向いてプレーしたい。僕も同じでした。森保監督の1トップは、ゴールを背にしてプレーすることも求められるので、多分2トップになるのか、局面においてはインサイドハーフのところでプレーすること。ある程度はボールを持って押し込めるので、ボックス内に入る時に前向きな状態で入っていける。CBとCBの間を取るのは上手いですから、そういう役割を期待すれば点は取れると思う」と古橋の活かし方について解説した。
ただ続けて、「上田綺世選手と同じような役割を求められると、個人的には厳しいと思います。自分もそうだったので」と自身の経験に基づいて持論を明かしている。
その他にもFW陣はサウジアラビア戦でゴールをマークし、代表でも頭角を表し始めている小川航基や前回に続いて招集された大橋祐紀といったメンバーが名を連ねる中、古橋は久しぶりの代表戦で爪痕を残せるか注目したい。
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