J1は7試合が開催した。
今節最大の注目カード、ヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島の一戦は、拮抗した試合展開が続き、一進一退の攻防を繰り広げるが、互いにゴールを仕留め切れず、スコアレスドローで勝ち点1を分け合った。
そういった中で敵地で北海道コンサドーレ札幌と対決したFC町田ゼルビアが後半立ち上がりにFW藤尾翔太のゴールでリードすると、66分にはCKからDFドレシェヴィッチのゴールでリードを広げる。終盤に札幌に一点を返されたものの、このリードを逃げ切って連勝を「3」に伸ばし、暫定首位に浮上している。
無敗のアビスパ福岡と初勝利を狙うFC東京の一戦。試合はFC東京が28分、DFバングーナガンデ佳史扶のグラウンダークロスをDF長友佑都がボックス内で右足を振り抜いてリードすると、今度は最終ラインからのロングフィードをFW遠藤渓太が収めて、追い越してきたFW荒木遼太郎のゴールで前半のうちに2点差に広げた。
後半には、先制点に絡んだ二人が今度は長友のクロスをバングーナガンデが沈め、先制点とは逆の形で3点目を奪う。福岡も新加入のMF松岡大起のゴールで一矢報いたが、FC東京が待望の初白星を手にした。
また大阪勢も躍進を見せている。ガンバ大阪は、ホームでジュビロ磐田と対戦。開始早々にFW宇佐美貴史の3試合連続ゴールで先制したG大阪は、後半にMFダワンのゴールでリードを広げる。その直後にFWジャーメイン良の2試合ぶりのゴールで磐田に一点を返されたが、このリードを逃げ切った。一方のセレッソ大阪は、敵地でサガン鳥栖と対戦。C大阪が後半立ち上がりに新助っ人のヴィトール・ブエノのゴールで先制し、64分には柴山昌也のゴールでリードを広げる。このリードを今季初の無失点で逃げ切ったC大阪が勝利を収め、それぞれ初の連勝をマークしている。
また開幕3連敗と苦しいスタートとなった名古屋グランパスは、敵地で柏レイソルと対戦。前半にFW永井謙佑のゴールでリードした名古屋が後半に新加入のDFハ・チャンレのゴールで柏を下し、連敗を止める待望の初白星を手にしている。
その他、未だ勝利がない東京ヴェルディは、一時はアルビレックス新潟に逆転を許したが、終了間際にDF翁長聖のゴールで同点。土壇場で勝ち点1を死守している。
J2は8試合が開催。首位のファジアーノ岡山は敵地で藤枝MYFCと対戦し、試合終了間際に途中出場のMF田中雄大が2試合連続となるゴールを沈め、土壇場で勝ち点3を手にした一方で、岡山と勝ち点で並んでいたベガルタ仙台は、ブラウブリッツ秋田とスコアレスドローに終わり、勝ち切ることができなかった。
前節初黒星を喫した清水エスパルスは、ホームで大分トリニータと対戦。前半にMF宮本航汰のゴールで先制した清水が後半にはDF山原怜音のゴールでリードを広げ、2-0で完封勝ちを飾れば、同じく前節初黒星を喫していたヴァンフォーレ甲府も後半に生まれたFWピーター・ウタカのゴールを逃げ切ってモンテディオ山形を下し、それぞれが3勝目を手にしている。
前節、ようやく初白星を手にした横浜FCは、敵地で栃木に敗れ、今季初黒星を喫し、開幕3連敗と苦しいスタートとなった徳島ヴォルティスは、同点で迎えた試合終了間際にオウンゴールで水戸ホーリーホックを下し、劇的な勝利で初白星を飾っている。その他、昇格組の愛媛FCと鹿児島ユナイテッドFCがそれぞれ勝ち点3を手にし、2勝目を手にしている。
6試合が行われたJ3は、開幕から連勝をキープするFC大阪とFC今治の行方に注目が集まった。FC大阪がFC岐阜とスコアレスドローに終わった一方で、今治は初先発のMF横山夢樹が先制点を決めると、終了間際にはFWマルクス・ヴィニシウスが追加点を奪い、YS横浜を下し、開幕4連勝で首位に立っている。1試合消化試合が少ない大宮アルディージャも開幕3連勝をキープし、アスルクラロ沼津も終了間際のゴールで3勝目を手にしている。また開幕3連敗と苦しいスタートを強いられたツエーゲン金沢は、敵地でテゲバジャーロ宮崎を下し、待望の初勝利を飾っている。
■3月16日開催 結果
・J1第4節:
福岡 1-3 FC東京
札幌 1-2 町田
神戸 0-0 広島
柏 0-2 名古屋
G大阪 2-1 磐田
鳥栖 0-2 C大阪
東京V 2-2 新潟
・J2第4節:
秋田 0-0 仙台
山形 0-1 甲府
水戸 1-2 徳島
栃木 1-0 横浜FC
群馬 0-1 愛媛
清水 2-0 大分
藤枝 0-1 岡山
鹿児島 4-2 千葉
・J3第4節:
FC大阪 0-0 岐阜
大宮 2-0 奈良
YS横浜 0-2 今治
沼津 1-0 北九州
讃岐 1-1 長野
宮崎 0-2 金沢
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