■ナポリ vs フィオレンティーナ
昨季のセリエA王者ナポリだが、今季は苦しい戦いが続いている。11月半ばにマッツァーリ監督に指揮を託したが、公式戦11試合で4勝1分け6敗と負け越し。ガルシア前監督体制よりも成績は下がっており、このスーペルコッパで浮上のきっかけを掴みたいところ。アフリカ・ネーションズカップの影響でオシムヘンとザンボ=アンギサは欠場と難しい状況ではあるが、エース不在の中で問題を抱えるフィニッシュフェーズを改善できるだろうか。
一方コッパ・イタリア準優勝で出場権を掴んだフィオレンティーナは、公式戦11試合で7勝3分け1敗と絶好調。セリエAでもライバルが苦戦する中で4位まで浮上し、コッパ・イタリア準々決勝ではボローニャ相手にPK戦に及ぶ熱戦を制するなど、チーム状態は上向きだ。ゴンサレスの負傷でクアメの離脱は確かに痛手だが、勢いではナポリを上回っていることは確か。後半戦へ向けて23年ぶりの主要タイトルを手にし、弾みをつけたい。
■インテル vs ラツィオ
コッパ・イタリア王者としてスーペルコッパに挑むインテルだが、現時点で間違いなくイタリアで最も完成されたチームであることは確か。コッパ・イタリアの敗退で現地メディアから厳しい指摘が飛んだものの、セリエAでは14試合無敗(11勝3分け)と圧倒的な強さを見せており、ラウタロ&テュラムの新2トップが見事に機能するなどリーグダントツの49得点を誇っている。優勝候補であることは間違いなく、初戦から試合をコントロールして優位に進められるだろうか。
一方、昨季リーグ戦2位で出場権を得たラツィオは一時の不調を脱し、直近5連勝。苦戦する試合は続くものの、コッパ・イタリアのローマ・ダービー(1-0)をはじめ接戦で制する試合が増えてきており、着実に自信をつけている段階だ。その中で鎌田大地はチャンスを得ていたものの、チームメイトとの連携に課題があることが露呈。チームが一歩進んだ状況に乗り切れないでおり、復帰したルイス・アルベルトに再びポジションを譲る形となった。今回のスーペルコッパで出場機会を得られるかどうか、そしてピッチに立って“鎌田らしい”形からゴールに絡んでいけるかどうか、大きな注目が集まっている。
スーペルコッパ・イタリアーナ準決勝 ※日本時間
▽1月19日(金)
ナポリ vs フィオレンティーナ(4:00)
▽1月20日(土)
インテル vs ラツィオ(4:00)
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