昨年末にパウロ・フォンセカが解任され、新指揮官セルジオ・コンセイソンの下で再出発したミラン。年明けに行われたスーペルコッパ・イタリアーナでユヴェントスとインテルを下してタイトル奪取に成功し、幸先の良い新年のスタートを切った。
ミラン新指揮官は、リーグ戦初戦となるカリアリ戦へ向けて「過去にスクデットを19回獲得し、チャンピオンズリーグで7回優勝したチームが、スーペルコッパで満腹になるべきではない」と警戒を強めていたが、格下を相手にホームで1-1のドローに終わり、問題点が改めて浮き彫りとなった。
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ミランの選手に再び“怠け癖”?
試合のピッチリポーターを務めた『ダゾーン・イタリア』のフェデリカ・ジッレ記者は、「選手たちは、サウジアラビアで元気を取り戻したように見えていたが、今日は1歩後退したように見える」と指摘し、特にラファエウ・レオンとテオ・エルナンデスが主戦場とする「ミランの左サイド」に目を向けた。すると解説陣の元イタリア代表MFマルコ・パローロ氏が見解を示した。
「(敵将)ダヴィデ・ニコーラがそのサイドをしっかりカバーして準備をしていたこともあるだろう。レオンはほとんど1対1を仕掛けることができなかった。素早くプレーした時は(クリスティアン)プリシッチへパスを出すことができたがね」
「しかしこれは、フォンセカの時のようなリズムに感じたよ。レオンは孤立し、左サイドで個人技のプレーをして、中央でチームメートと連携することがあまりなかった。彼の輝きを期待しているが、継続性が見られない。レオンはこうした試合において違いを作り出さなければならない。ただ今夜は、レオンの1対1のプレーを制限したカリアリの選手たちも素晴らしかったね」
ジッレ記者は、ミランの選手たちの中でプレスの数が最も少なかったとして「テオ・エルナンデスにも再び“怠け癖”が見られた。またしても闘志がなかった」と主張している。すると実況を担当したリッキー・ブスカーリャ記者が続けた。
「フォンセカの影響があるのか分からないが、ハリー・ポッターがいないことは明らかだ。誰も魔法の杖など持ってい。コンセイソンは、相手のゴールまでのアプローチがフォンセカとは非常に異なるようだが、ミランの選手たちがフィジカル面で新指揮官の思い描くプレーを実行できる状態にあるかどうかは疑問だ」
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一発勝負、ビッグマッチ向き?
パローロ氏は、選手たちの精神的負担にも言及。「新指揮官がやって来て、選手たちは新たなアイディアを吸収しなければならず、メンタル面での疲労はかなり大きいはずだ」と指摘したほか、スーペルコッパで優勝してカップ戦で成績を残した点に触れ、「それから、いまのミランのトップチームには、試合途中から試合を変えられる選手が16~17人いるわけではないように思う。ミランはどちらかと言うと、一発勝負のチームに見える」と意見を述べた。
ジッレ記者は、ミランがフォンセカ指揮下からミラノダービーやレアル・マドリード戦などのビッグマッチで結果を出していたことも踏まえて「ビッグマッチ向きのチーム」でもあると主張。「だがカリアリのようなレベルのチームが相手になるとこうなってしまう」と指摘した。
すると再びパローロ氏が語り、「攻撃を仕掛けるスペースを必要とするチームなんだ。だから相手が攻撃を仕掛けてくるチームなら良い。相手に引いて守られると苦戦してしまう」と分析。さらなる解説を続けて結論を示した。
「(1-1で引き分けたフォンセカ指揮下の)ローマ戦においても、ミランは前半、早い好守の切り替えでチャンスを作り出していたが、後半、ローマが守備固めをすると、ミランはスペースを見つけるのに苦戦していた」
「その点はFWの不在があるかもしれない。昨シーズンは(オリヴィエ)ジルーがいたが、今シーズンはフィジカルのある彼がいない。後半のように、あれだけボールを放り込めば、ジルーのようなFWなら1本は決めていただろう。不運もあったかもしれないが、今日のミランからは、ジルーのような存在感、力強さが感じられなかった」
ハイライト
放送・配信予定
- コモ vs ミラン
- 配信:DAZN
- キックオフ:2025年1月15日(水)日本時間2:30
- 実況:河村太朗
- 会場:スタディオ・ジュゼッペ・シニガーリャ
- ユヴェントス vs ミラン
- 配信:DAZN
- キックオフ:2025年1月19日(日)日本時間2:00
- 日本語実況・解説あり
- 会場:アリアンツスタジアム
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