昨夏にシント＝トロイデンから昇格組のパルマに加入すると、昨シーズンのセリエB優勝の功労者であるベテランGKレアンドロ・チチソラと守護神の座を競ってきたGK鈴木彩艶。今冬、ライバルがスペツィアへと完全移籍したことで、正GKとしての地位を固めると、12日のジェノア戦にフル出場した。
ファビオ・ペッキア率いるパルマは、敵地で0-1と敗れたが、『ダゾーン・イタリア』の解説陣はどのように評価したのだろうか。イタリアの中継で試合の実況を担当したルカ・ファリーナ記者は、前節のトリノ戦で3度のスーパーセーブを見せるなどしてプレーヤー・オブ・ザ・マッチ（POM）に輝いた鈴木について「トリノと0-0で、彼はおそらく今シーズン最高の試合を終えてここへやって来た」などと紹介した。
パルマGKは23分、ジェノアのCKのシーンにおいて、ホアン・バスケスのシュートを防いだが、ファリーナ記者は「スズキがゴールのドアを閉じた！」と絶叫。「バスケスにとって、なんてチャンスだったんだ」と振り返った。
バスケスは、ゴール前で2度のシュートチャンスを得たものの、1度目はエマヌエレ・ヴァレーリにクリアされ、2度目は日本代表GKに阻まれたが、ファリーナ記者は「スズキをめがけて蹴ってしまったね。正面へのシュートで完全にスズキをとらえる形になってしまった」とコメント。一方、ザイオに対して「彼は倒れずにゴールをカバーして素晴らしかった」と賛辞を贈った。
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エリア内セーブ数ランキングで圧倒のザイオン
また鈴木が、セリエA前半戦の第1節から第19節におけるエリア内のセーブ数ランキングで46回を記録し、2位のトリノGKヴァニャ・ミリンコヴィッチ＝サヴィッチの38回を大きく上回る首位に輝いたことも紹介。「見ての通り、彼がずば抜けている」と称賛し、「全般的に言って、彼は大きく成長している」と最近のザイオンの進化を強調した。
65分のパルマの失点シーンにおいては、モルテン・フレンドルップのシュートがゴール前にいたエンリコ・デルプラートに当たって方向転換し、ゴールネットを揺らしたが、ファリーナ記者は「ボールが向きを変えてスズキの上を通り越していった。軌道の変化が決定的となった」と伝えている。
さらにイタリア人ジャーナリストは、このエピソードについて「ミレッティがマークを外す動きをしてスルーパスをし、大きな仕事をした」と指摘。フレンドルップへクロスを送ったファビオ・ミレッティの功績を称えている。
そしてリプレー動画を確認すると「スズキは後ろへ下がろうとしていたが、ゴールへ向かう中で転んでしまった。このボールの軌道は、パルマGKにとって予想のつかないものだった。こうしてボールは上を通り過ぎて行った」と振り返った。
89分には、途中出場のリオル・カサのシュートが正面から鈴木を襲ったが、ファリーナ記者は「スズキだ！ リオル・カサは枠内をとらえたが、弾丸は中央寄りだったため、スズキがカバーしていた」とコメントしている。
ハイライト
放送・配信予定
- パルマ vs ヴェネツィア
- 配信：DAZN
- キックオフ：2025年1月19日（日）日本時間23:00
- 日本語実況あり
- 会場：スタディオ・エンニオ・タルディーニ
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