新指揮官セルジオ・コンセイソンの下、スーペルコッパ・イタリアーナで優勝を飾り、幸先の良いスタートを切ったミラン。リーグ戦の新年初戦では、カリアリとホームで痛恨のドローに終わったが、第20節のコモ戦では逆転勝利を収めて、第21節のユヴェントス戦に臨んだ。
両チームが好守を見せてスコアレスで迎えた後半、ミランはスーペルコッパ準決勝で勝利した相手に2点を献上。敵地で0-2と敗れ、勝ち点「31」のまま、首位ナポリとは17ポイントもの差が開いた。
指揮官のコンセイソンは、試合後の『ダゾーン』のインタビューにおいて、自陣の選手たちのハングリー精神の不足を主張。選手たちに奮起を求めた。
「試合に勝つための第1歩は『勝ちたい』という意思だ。『ミランは試合の最後まで、勝ちたいという意欲がなかったのか』って? まさに私が言おうとしていることだ。私は疲労やガス欠などといった言い訳には関心がない。何がガス欠だ。まだ1月中旬なのだから頼むよ。選手たちには試合が終わってから体力を回復させるための時間が3日間ある。もっとハングリーになるために、自宅の冷蔵庫を空っぽにするべきだ」
コンセイソンとフォンセカのアプローチの違い
『ダゾーン・イタリア』では、ユヴェントス戦の後半に「崩壊」したミランに注目。解説陣が新旧指揮官の違いを指摘した。前任のパウロ・フォンセカは、振る舞いを問題視されていたラファエウ・レオンやテオ・エルナンデスをスタメンから外すなど、ピッチにおける選択を通して事態の打開を模索していたが、ミラン新指揮官は、言葉による“鞭”を使うことで、選手たちのやる気を引き出そうとしている。
OBで解説陣のマッシモ・アンブロジーニ氏は、そんなコンセイソンのアプローチを評価。「遠回りをすることなく、ストレートに考えを表現する姿勢は好きだ。隠れることなく、率直に問題点を指摘している」と述べた。
イタリアの人気司会者で実況を担当したピエルルイジ・パルド記者も、ミラン新指揮官の方針を支持している。
「私もコンセイソンの素晴らしくフランクな姿勢が気に入った。試合の行方を変えることができなかった自らの責任を負うと同時に、1月のガス欠の話などを持ち出して、選手たちに奮起を求めている。つまりチーム、組織の中における自身の責任を背負ったと言える。コンセイソンが責任を自らとチーム全体に移そうとしているのは正しいように思う。これが再出発の起点となるかもしれない」
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主力2人への批判は正しいのか?
元インテル指揮官で同じく解説陣のアンドレア・ストラマッチョーニ氏は、コンセイソンが批判の的となるレオンとテオの2人だけでなく、選手全員の責任を指摘した点を重視している。
「各チームのロッカールーム内には、それぞれの事情があり、内部のバランスを保つための暗黙のルールがある。今回、ミラン指揮官の言葉には新たな要素があった。彼はいつもの2人について話をするのではなく、機能しなかった他の9人についても目を向けた。名指しされるレオンだけでなく、11人全員が間違った姿勢で後半に入ったように思う。ミランの後半へのアプローチは受け入れがたい姿勢だった。リーダーたちだけに負わせるべき責任ではない」
ユヴェントスOBのチーロ・フェラーラも、ピッチに立った選手全員が責任感を持つべきであると主張する一方で、レオンら中心選手にはプラスアルファの貢献が求められていることを強調した。
「この試合は2人のせいで負けたのではない。11人で負けたんだ。しかしながら、より大きなパーソナリティーとリーダーシップを持つ者は、苦しい時間帯に何か異なるものを示さなければならないのも事実だ。誰もがミスをするものではあるが、こうした選手には、プラスアルファを期待するものだ」
ストラマッチョーニ氏が「新聞はレオンやテオを標的にする」と現状に苦言を呈すると、パルド氏が今後のコンセイソンのチームについて見解を示し、「ミランは、少し責任分担してレオンやテオに対する絶え間ない酷評から抜け出せれば、1歩前進できるはずだ」と指摘。元インテル指揮官も「フランス代表の(ユスフ)フォファナやオランダ代表の(タイアニ)ラインデルスもいるのだからね」と同調し、レオンとテオに集中していた責任を分散させることでのミランの再建に期待を寄せた。
ハイライト
放送・配信予定
- ミラン vs パルマ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2025年1月26日(日)日本時間20:30
- 解説:佐藤寿人 実況:北川義隆
- 会場:サンシーロ
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