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【5月 月間ベストヒーロー賞インタビュー】「こういう試合で勝たせてきたのは誰だ」自ら問いかけ奮い立つ。チームを救うストライカー、小林悠の覚悟 | Jリーグ

【5月 月間ベストヒーロー賞インタビュー】「こういう試合で勝たせてきたのは誰だ」自ら問いかけ奮い立つ。チームを救うストライカー、小林悠の覚悟 | JリーグDAZN
【国内サッカー・インタビュー】DAZNとパートナーメディアによる『DAZN Jリーグ推進委員会』では、今シーズンも「Jリーグ月間表彰」を実施する。スポーツ・サッカー専門メディアが独自の視点で賞を設けて、その月に相応しい活躍を見せた選手やチームを表彰。DAZN NEWSでは、「月間ベストヒーロー賞」と題して毎月ヒーローとして活躍した選手を選出していく。
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5月のベストヒーロー賞には、川崎フロンターレでチームを救う活躍を見せ続けているFW小林悠を選出した。5月に行われた北海道コンサドーレ札幌戦、そして鹿島アントラーズ戦では、わずか数分間の出場にも関わらず、試合終了間際にチームを救う得点を挙げている。

「ゴールを決めるのはオレだ」と思っていた

ーー今回、小林悠選手を5月の月間ベストヒーロー賞に選出いたしました。その大きな選考理由となったのが第17節・鹿島アントラーズ戦での決勝ゴールです。あの試合はJ1新記録となる開幕20戦無敗や鬼木達監督の通算100勝がかかっていました。試合には途中出場する形になりましたが、どんな思いでゲームに入っていたのでしょうか?

相手が鹿島ということもあって、自分が出る時はチームとしてゴールが必要な時や難しい展開の中で試合に出るのかなという準備をしていました。後半になって追いつかれた時には、正直、早く試合に出してほしいなと。自分の中では「ゴールを決めるのはオレだ」と思っていたので、追いつかれた時点で「鬼さん、早く!」という感じでしたね(笑)。

ーーピッチに立ったのは後半のアディショナルタイムでした。

アディショナルタイムだろうが何だろうが、チャンスが来るかもしれないと思っていました。正直、もっと早く使われない自分にイライラしていましたし、だからこそフラストレーションが溜まっていて。短い時間でもそこに賭けるしかないという思いでピッチに入ったので、集中力が本当に極限まで高まっていたのを覚えています。

ーー改めて、あのゴール場面を振り返ってください。

ピッチに入る前に鬼さんから「MF(長谷川)竜也の方からクロスを入れさせるから、真ん中にいるFW知念(慶)が競った後だったり、こぼれたところだったりを狙ってほしい」と言われていました。そのとおりに知念が頑張って競ってくれたおかげで自分のところに転がってきました。シュートの場面では落ち着いてというか、気持ちで流し込む感じでした。

ーー映像で振り返ると、周りに相手もいてコースも少なかった。ボールを受けたときはどんなイメージを持っていたのでしょうか?

まずはしっかり抑えること。上はノーチャンスなのでゴロで打とうと。相手がいたのでディフェンスに当たらないようにニアに打ち切ろうと考えていましたね。そうしたらGKの股下を通っていいところに行った。少しでもゴールに入れるためにという形で打ちましたけど、振り返れば無心だったというか、気持ちで決めたゴールだったと思います。

ーー確かにゴールを決めた後のセレブレーションは気持ちが入っていました。

そういう感じだったんですけど、だんだん人が集まってきたときにオフサイドかもと思って(笑)。正直、「オラー!」って感じだったのに、だんだん冷静になって「やばい恥ずかしいかも」となってましたね(笑)。知念が寄ってきて「オフサイドなかったですか?」と聞かれて、「いや、わかんない」と。「頼むから知念、触っていないでくれ」という一心でした。等々力のみんなも喜んでくれていたので「これでノーゴールだったらキツイわ……」と。VAR判定の末でしたが、それでも認められたのでよかったです(笑)。

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ーー鬼木監督の通算100勝がかかった試合での決勝点というのはどんな思いがありますか?

本当は湘南戦で自分が決めて勝たせたかったところがありますけど、それが叶わなかった中で迎えた鹿島戦で何とか決めたいと思っていました。本当にずっとお世話になっている監督ですし、若い時からコーチとしても話を聞いてくれていた人なので、自分が絶対に決めて鬼さんの100勝目を飾りたいと思ってピッチに入りました。

ーー終わった後には熱い抱擁をしていましたね。

お互い興奮していたのもありましたけど、鬼さんが「悠!」と言って抱きついてくれたので、オレも「鬼さん、おめでとう!」と。長い間、ずっと一緒にやってきている中で、ああいう形になったというか、お互いそういう行動になったのかなと思います。

理想は苦しい時にゴールを決められる選手

ーー今季の川崎FはFWのポジション争いが熾烈です。どんなことを考えながら日々トレーニングしているのでしょうか?

(レアンドロ・)ダミアンの調子がすごく良いのもわかっています。ああいうダイナミックなプレーは自分にはできません。ただ、自分は自分だと思っていて。自分はゴール前の駆け引きや嗅覚で勝負してきているところがあるので、周りと比べないというか、自分のやれることをやることに専念している感じです。

自分はダミアンのことをリスペクトしていますし、ダミアンも自分のことをリスペクトしてくれています。本当にいい関係でやれていると思いますし、二人ともチームの勝利のためと思ってやっています。どちらが途中で出ようが、どちらがスタートで出ようがやることは変わらないですね。

ーー今年は短い時間でも得点を奪っている姿が印象的です。

年々、出場時間が減ってきていることは自分でも感じています。でも、今年のシーズン初め、得点王を目指す上で出場時間がかなり影響してくるとは思っていたんですけど、そこは絶対に言い訳にしないと自分の中で決めたところがあります。どれだけ短くても点を取ることをやめてはいけないと思いました。出場時間を言い訳にしたら、どんどんダメになっていくなと。今年は目標設定は変えずに、ゴールを取るためにどうすればいいかを考えながらプレーできていると思います。

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ーー現在は9得点で得点ランキング5位。まだまだ得点王を狙える位置にいます。

自分のことを信じていますし、自分に期待しています。やはりゴールを奪えなくなったら自分はあまり出る意味がないと思っていて、そこへの執着心は変わらずにやれていますね。

ーー話は変わりますが、先月のベストヒーロー賞が徳島ヴォルティスの宮代大聖選手でした。彼のFW理想像が小林選手だと話していたのですが、そういう話を聞いてどんな思いがありますか?

その記事を見させてもらったんですけど、率直に嬉しかったです。今は徳島に行っていますが、同じチームの若い選手の目標とされているのはすごく嬉しく思います。ただ、現状に満足せず、もっと見せていきたいというのは、その記事を見てまた思わせてもらいました。

ーーご自身のFWの理想像はいかがですか?

やはりチームが苦しい時にゴールを決められる選手になりたいです。そこは昔からブレないですね。試合に入る前に自分に問いかけるというか、鹿島戦もそうですけど、「こういう試合で勝たせてきたのは誰だ」と言い聞かせてピッチに入りました。そこで奮い立たなかったらFWでもストライカーでもないと思っているので、その理想像は年齢を重ねても変わらないですね。

ーー最後に今後のシーズンに向けて、さらにどんなプレーを見せていきたいか教えてください。

チームは負けなしが続いていますけど、ここまで1点だと引き分けてしまっている試合も多い。このまま勝ち続けていくためには、「1試合3点」というのを鬼さんが掲げている以上、やはり自分たちFWのゴールが必ず必要になると思っています。確実に勝利できるゴール数に近づけるために、自分はゴールを重ねていくことを目標にし続けます。

文・インタビュー 林遼平

埼玉県出身の1987年生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、フリーランスに転身。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」の番記者を経て、現在は様々な媒体で現場の今を伝えている。

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