3日に予定していたジャマイカ代表とのキリンチャレンジカップが中止となったことで夢の同国代表同士の”兄弟対決”が実現。札幌ドームで開催された一戦は、A代表が兄貴分としての意地を見せた。
5月28日のミャンマー戦に大勝し、FIFAワールドカップ・アジア予選2次予選を決めている日本代表は、その一戦からスタメンを6名を入れ替え。Jリーグ組からは、唯一川崎フロンターレに所属するDF谷口彰悟が2017年12月ぶりの代表でスタメンに選出。アジア予選6戦連発中のMF南野拓実、ミャンマー戦で5発を決めているFW大迫勇也も順当にスタメンに名を連ねた。
この一戦が今回の代表活動初戦となるU-24日本代表は、オーバーエイジ枠のDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航がベンチスタート。MF久保建英がトップ下に入り、ミャンマー戦でA代表初ゴールを決めているMF板倉滉もスタメンから出場した。
いきなり試合は動いた。
2分、サッカー日本代表100周年アニバーサリーユニフォームを纏ったA代表が序盤から攻勢に出た中で、CKからファーサイドでフリーとなっていたMF橋本拳人が左足で押し込んで先制点。A代表がいきなり兄貴分としての意地を見せる。
出鼻をくじかれたU-24代表だったが、反撃に転じていく。20分以降に立て続けにチャンスも作るが、FW田川亨介がGKと1対1から放ったシュートは、サイドネット。MF板倉滉の強烈なミドルシュートもDFがシュートブロックとこのチャンスを生かせない。
すると前半終盤の41分。MF南野拓実が頭で落としたボールをMF鎌田大地が見事なコントロールから左足を振り抜いたシュートがゴール隅に吸い込まれて追加点。確実にチャンスを仕留めたA代表が2点リードで前半を折り返した。
後半最初のチャンスを作ったのは、反撃に転じたいU-24代表。CKからニアで相手がクリアミスしたボールが後半開始からMF久保建英との交代で投入されたFW前田大然のもとに溢れるが、この決定機を生かせない。
するとA代表は、後半開始から投入されたMF伊東純也、DF小川諒也の連係から左サイドを突破し、小川のクロスに飛び込んだFW浅野拓磨がGKが弾いたこぼれ球を押し込んで3点目。再びチャンスをものにしていく。
その後も強度の高い守備で一切手を緩めないA代表ペースで試合が進むが、73分にMF三好康児を下げて背番号10を背負うMF堂安律、78分にはオーバーエイジ枠のMF遠藤航を投入すると、U-24代表もようやくリズムが生まれ始める。
その後は、U-24代表が敵陣でプレーする時間を増やしていくものの、ゴール際で集中を切らさないA代表が意地を見せ続けて3-0で勝利。
史上初の同国代表による”兄弟対決”は、兄貴分に軍配が上がった。
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