リーグ戦3位以内に与えられるAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けて戦っている名古屋グランパスの中でチームの中心を担うのがMF稲垣祥だ。ボランチながらここまでチーム最多の8ゴールを記録。攻守に渡って欠かせない存在であることは間違いない。
その稲垣がプレーする上で最も大事にしていることは予測すること。「学生時代から磨き上げてきた自分の大きな武器」と絶対の自信を見せる。
「相手選手よりも1歩2歩先に動いて、よいポジションを取れるかどうか。自分の中で『こうなるかな』と思うことが、たとえ10％でも20％でも信じて行ききれているかどうかが大きい。予測は自分の武器なので譲れないポイントですね」
それは守備の局面でも同じ。ピッチの至る場所で何度もボールを奪い取るシーンが見られるが、そこにも予測が大きく関係している。
「ウチの選手は1対1に自信を持って仕掛けることが多い分、取られてしまうこともけっこうあるので、そのあとが大事になることが多い。取られることを考えながらポジションを取っていて、相手にパスを通されたら一番嫌なところを消すことは心がけています」
現在3位のヴィッセル神戸とは勝点5差。残り試合数を考えれば、名古屋は勝ち続けるしかない。今季のACLはベスト8で敗退。その時の心境を「心にぽっかり穴が空いた感じ」と振り返った稲垣は「ACLでの悔しい思いはACLでしか返せない」と来季のリベンジを誓う。
「ACLに向けて1試合も落とせない状況」と稲垣。今節・ガンバ大阪戦は必勝のゲームとなる。
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