30日のラ・リーガ第8節、レアル・マドリードは敵地モンティリビでのジローナ戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、この首位攻防戦で負傷明けのFWヴィニシウス・ジュニオールが先発することを明言した。
「彼の調子は良い。今回は最初からプレーするよ。どこまで耐えられるかを見ることになるが、いずれにしてもチームに大きく貢献してくれるはずだ」
前節ラス・パルマス戦で途中出場を果たし、キャリア初となる筋肉系の負傷から復帰したヴィニシウス。アンチェロッティ監督はその試合で、同選手に対して「そんなプレーをしてはダメだ。そういうプレーはダメなんだ」と叫んでいたが、深刻な出来事ではないことを強調している。
「ラス・パルマス戦の叱責について? 少し気をつけてくれと注意をした。彼にリスクを冒してほしくなかったんだ。彼は高強度のスプリントを2〜3回繰り返した。だから気をつけてくれと言ったんだよ」
その一方で、現在勝ち点1差で首位を走るジローナについては、ここまでに最高のパフォーマンスを見せているチームと語った。
「私たちは現状を評価し、順位表の並びを信用しなくてはならない。ジローナはこのシーズンの序盤、私たちよりも優れていた。私たちやバルセロナ、アトレティコよりも優れていたんだ。そのことに敬意を払わなくては」
「ジローナはラ・リーガ優勝を争える。彼らには大きなアドバンテージがあるのだから。それはもちろん、欧州大会に参加しておらず、しっかりとリーグ戦の準備ができることだ。現在、欧州で最も大きな影響にさらされているのは、国際大会に参加しているチームなんだよ」
ラ・リーガで旋風を巻き起こすジローナで最も際立ったプレーを見せている攻撃的選手は、左ウィングのサビーニョだ。
「素晴らしいプレーを見せる若手選手だね。凄まじいクオリティーの持ち主だと思う。彼のことを祝福するよ」
「一体どうやって彼を止めるのか? 私たちにはどんな選手のこと求められる手段、経験、クオリティーがある」
今季、“ベリンガムシステム”とも称される4-3-1-2を使用するレアル・マドリードだが、両サイドバックのプレーポジションが高く、その裏を突かれることが多い。アンチェロッティ監督はその点について、どう考えているのだろうか。
「今季序盤はいつもよりも高い位置でプレーしている。中央に2トップを置いていること、そして何よりもサイドに世界最高の選手ヴィニシウスがいないことで、両サイドバックはピッチを幅広く使うためのサポートをしなければならないからね。サイドバックには、もう少しだけ前に出てくれと指示している」
「このやり方はうまくいっているよ。クロスから多くのチャンスを生み出し、ゴールを決めているわけだからね。その一方、守備で問題を抱えてしまうのはDFライン4枚へのサポートが不十分なときがあるからだ。ライン間に5選手を配置されれば、4選手だけで横全体をカバーすることは難しい。だから必要以上に苦しむときがあるんだ」
アンチェロッティ監督はまた、バルセロナの審判贈収賄疑惑“ネグレイラ事件”についても言及。バルセロナ第一予審裁判所のホアキン・アギーレ判事が、同クラブを買収の罪で起訴したことを受けて、次のような見解を述べている。
「そのテーマについてはフットボール界全体と同様に、とても気になっている。非常に深刻な出来事だからね。司法が動いているわけだし、解決のために彼らの仕事を邪魔してはいけない」
「私はこの世界に40年間いるが、こういったことが起これば誰もが不安を覚えてしまうものなんだよ」
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