レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督が、同クラブ監督に復帰するきっかけとなったエピソードを今一度振り返っている。
アンチェロッティ監督はエヴァートンを率いていた2021年夏、レアル・マドリードの選手を補強する可能性があるかを同クラブに問い合わせて、そこでジネディーヌ・ジダン前監督の退任を知って自分を売り込んだという。スペイン『チリンギート』とのインタビューで、このエピソードが事実であったかどうか問われたイタリア人指揮官は、笑みを浮かべながら次のように返答している。
「そうさ(笑)。私は会長、ホセ・アンヘル(・サンチェス、ゼネラルディレクター)と常に良好な関係だった。レアル・マドリードの選手たちを獲得できるか問い合わせた際、少し話をしてジズーが去ることを把握したんだ。だからホセ・アンヘルに聞いたよ。『もう監督は見つけたのか?』と。そうすると『まだだ。何人か見ているが……』と言ったから、『レアル・マドリードにとって最高の監督を選ばないといけないぞ』と返したんだ」
「そして『誰だい、その最高の監督というのは?』と聞いてきた彼に、私は言ったよ。『2014年に起きたことを忘れたのかい?』とね(※アンチェロッティ監督は2014年にレアル・マドリードを10回目のチャンピオンズリーグ優勝に導いた)。そこから冗談を言い合い、その後すべてはすぐに決まってたんだよ」
2014年に結婚したマリアンさんにも、出会い頭「頭がおかしいと思われるかもしれないが、君と私はいつの日か結婚することになるよ」と言い放ったというアンチェロッティ監督は、やはりイタリア人らしいというべきか、キラーフレーズを口にするのが得意のようだ。
アンチェロッティ監督はまた、同インタビューで一問一答にも臨んでいる。「週末に見る試合の数は?」に「可能な限りだ。フットボールが好きだから、可能な限りだね」、「人生最高のアドバイスは?」に「アドバイスよりも父親の振る舞いだ」、「一度は率いてみたかった選手は?」に「トッティ」と返答していき、そして「世界最高の監督は?」との問いかけには「現代で? グアルディオラだ」と即答。一方で「グアルディオラ、モウリーニョ、シメオネの誰とワインを飲みたい?」と問われると「モウリーニョ」と返した。
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