アトレティック・クルブのジョン・ウリアルテ会長が、スペインフットボール連盟(RFEF)のメディア対応に苦言を呈している。
ウリアルテ会長が不満を表明したのは、EURO2024で本格的なブレイクを果たしたFWニコ・ウィリアムズについてだ。
ニコはスペイン代表で、いくつものメディアのインタビューに応じ、その去就について度々質問を受けている。同選手は「今はEUROに集中している」と話すにとどまっているが、所属クラブであるアトレティックの関係者は快く思っていないようだ。
ウリアルテ会長は、ニコがその去就について問われることで、余計な重圧を受けているとの見解を示した。
「彼は自身の将来について、コントロールもされることなく。質問の爆撃を受けている。彼はRFEFとともにEUROを戦うために集中している。それなのにRFEFは彼のことを守ろうとしない」
「フットボールを構成する全役者が、互いに敬意を払わなくてはいけない。少なくともアトレティック・クルブはそうだ。クラブと契約を結んでいる選手を、公のプレッシャーにさらすことがあってはならない」
ウリアルテ会長はまた、今季ヨーロッパリーグにも出場するアトレティックが、大きな野心を抱えていることを強調している。
「アトレティックは何の制限もなく、手が届く限りのところを目指す。ここには監督、選手たちにとって魅力的かつ勝者のプロジェクトが存在する。その証拠に私たちはつい最近、ウナイ・シモン、ビビアンと2人のスペイン代表選手との契約を延長したし、ニコとは昨季に2027年までの新契約を結んだんだ」
「アトレティックは財政的、社会的、スポーツ的に、ニコも含めて大きなスケールの選手たちをとどめる力があるんだよ」
スペイン・フットボールでは、レアル・マドリード&バルセロナをはじめ各クラブのメディアへのインタビュー許可がどんどんと制限されているが(スペイン『マルカ』でもレアル・マドリードの選手のインタビューはほとんど取ることができない)、スペイン代表に招集されている選手についてはいまだインタビューが取りやすい状況となっている。ウリアルテ会長はスペイン代表、ひいてはRFEFの選手管理が甘いと感じているようだ。
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