アトレティコ・デ・マドリードが12日、本拠地シビタス・メトロポリターノの前に設置されている現レアル・マドリードGKティボ・クルトワのプレート除去について、選手本人と話し合うことを発表した。
アトレティコは同日、クラブの公式ペーニャ(応援団)の代表者たちと意見交換の場を持ったが、そこで昨季アトレティコのサポーターにとって不快な発言をしたとされるクルトワのプレートを除去するかどうかも議題にあがった。そして、その後クラブが発表した声明において、プレートの除去について選手本人と話し合うことが明かされている。
「プレートが設置されている選手たち、元選手たちはクラブとサポーターに対して敬意を持った振る舞いをしなくてはなりません。委員会はティボ・クルトワ選手にメッセージを送りました。彼はアトレティコサポーターを傷つける発言をして、プレートを維持する条件を守らなかったと考えられるために、訂正と謝罪をする機会を与えています」
アトレティコはメトロポリターノの前に同クラブで100試合以上に出場した選手たちのプレートを地面に設置。2011〜14年にチェルシーからのレンタルで在籍したクルトワのプレートも存在している。そんなクルトワはアトレティコ時代、チャンピオンズリーグ(CL)決勝でレアル・マドリードに敗れていたが、
レアル・マドリードを宿敵と捉えているアトレティコのサポーターたちは、自分たちを“歴史のバッドサイド”側としたクルトワを猛烈に非難し、何者かによってプレートが引き剥がされる事件も起こった(後にクラブが戻している)。またサポーターだけでなくアトレティコ主将MFコケが「彼は間違いを犯した。自分がどこからやって来たのか、ルーツの記憶を確かにしておくべきだろう。ファンが怒るのは当たり前だ」、アトレティコの熱心なファンとして知られるマドリード市のホセ・ルイス・マルティネス=アルメイダ市長が「一つだけ、愛情を持って言わせてくれないか。リスボンで、君と一緒に泣いた私たちだってグッドサイドにいるんだ」と語るなどして、この騒動に拍車をかけていた。
昨季レアル・マドリードの選手として初めてCL優勝を果たしたクルトワ。果たして、アトレティコで大きな足跡を残した証であるプレートは維持されるのか、それとも撤去されるのだろうか。
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