アトレティコ・デ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督は、同チームのラ・リーガ優勝が現実的な目標ではないことを強調している。
レアル・マドリード、バルセロナに並び“ラ・リーガ三強の一角”と称されるなど、優勝争いが義務付けられているようにも扱われるアトレティコ。今夏にはDFロビン・ル・ノルマン、FWアレクサンドル・スルロット、FWフリアン・アルバレスらを獲得したことで、さらにそうした見方をされているが、シメオネ監督にとって優勝は目標ではないようだ。
『ESPN』とのインタビューに応じたシメオネ監督は、アトレティコが資金力や陣容などでレアル・マドリーやバルセロナにどうしても遅れを取っているとして、自クラブの目標があくまでチャンピオンズリーグ出場権獲得だと説いている。
「3位で納得しているわけではないが、それが現実だ。私たちが毎シーズン抱えている目標は、クラブが成長し続けるためにチャンピオンズリーグ出場を果たすことなんだよ」
「私たちの誰もがより大きな偉業を、リーグ優勝を果たすことを望んでいる。だが欧州最高の2チームがいるリーグで、チャンピオンとなることを目標にすることは現実的に難しい」
「同様に、ラ・リーガには私たちのポジションを狙うチームが存在している。私たちと彼らの距離は近いが、ポジションを取られるのはかなりまずいことだ。バルサ&レアル・マドリードと私たちの間に起こっていることと同じだよ」
「私たちがこれまで勝ち取ったことに不満は言えない。私は3位で満足しているわけではないが、それが現実なんだ。人々がレアル・マドリードとバルセロナの敵を探しているとしたら、まあ私たちにすればいいさ。だが、それはアトレティコとビジャレアル&レアル・ソシエダの関係と同じなんだよ」
「人々は私たちのリーグ優勝を望んでいる。要求はより厳しくなっているね」
シメオネ監督率いるアトレティコは2013-14シーズン、2020-21シーズンにラ・リーガ優勝を達成。なお2023-24シーズンのクラブ予算で言えば、レアル・マドリードが9億4000万ユーロ、バルセロナが8億5900万ユーロで、アトレティコが彼らの2分の1以下となる3億7700万ユーロだった。シメオネ監督が2011年12月に到着した際には4〜5倍近くの差があったために、少しずつではあるが2強に近づいているとは言えそうだ。
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