アトレティコ・デ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督は現在、攻撃の改善を目標としているようだ。
今季ここまでのアトレティコは、守備の堅さを特徴としている。昨季、とりわけアウェーで失点を繰り返して勝ち点を落として来た同チームだが、DFロビン・ル・ノルマンの加入および怪我がちだったDFホセ・マリア・ヒメネスの復活、そして守備組織の再構築によって往年の堅守を取り戻しつつあり、第9節までの失点数はラ・リーガ最小となる「5」にとどめている。
だがFWアレクサンダー・スルロット、FWフリアン・アルバレスを加えた攻撃陣は、今のところ低調だ。ポジショナルな攻撃もトランジションからの攻撃も機能しておらず、第9節レアル・ソシエダ戦(1-1)では開始1分の先制ゴール後に防戦一方となり、84分にMFルカ・スチッチにゴラッソを決められて勝ち点1を分け合った。第9節までの成績は4勝5分けで現在3位につけているなど、失点を抑えている割には勝ち切れていない印象が強い。
シメオネ監督は先の『ESPN』とのインタビューで、「アトレティコは歴史的にもそうなのだが、とりわけ私たちがいる12年間については、まず守備のプレーを構築して、そこから攻撃へと向かっている」と語っていたが、守備のベースができ上がった現在は、攻撃のプレー構築に着している様子。このインターナショナルウィーク中の練習では、DFラインからの手早いビルドアップに加えて、相手PA近くでの連動と、フィニッシュフェーズのプレーを執拗に指導している。
スルロット、J・アルバレスのほかグリーズマン、サムエウ・リーノ、ロドリゴ・リケルメ、アンヘル・コレア、マルコス・ジョレンテ(さらにはコナー・ギャラガーの飛び出しも)……などなど豪華なアタッカーを擁するアトレティコは、ここからその攻撃的なポテンシャルを発揮することができるのだろうか。なお同チームはラ・リーガ第10節で、本拠地リヤド・エア・メトロポリターノにレガネスを迎える。
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